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2001 Fiscal Year Annual Research Report

満洲語口語の調査研究

Research Project

Project/Area Number 12039230
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

久保 智之  九州大学, 人文科学研究院, 助教授 (30214993)

Keywords満州語 / 満州語口語 / シベ語 / ウイグル語 / 音韻論 / 形態論 / 指示詞 / 変項解釈
Research Abstract

本年度は、シベ語の音韻論的、形態論的研究を行なった。具体的な研究発表及び海外調査としては、8月にまず、中国黒龍江省ハルビンの黒龍江省社会科学院において開催された「21世紀満通古斯語言文化与人類学学術研討会(21世紀満洲・トウングース言語文化と人類学学術シンポジウム)」に出席し、「錫伯語的清音化和濁音化(シベ語の無声化と有声化)」というタイトルで、シベ語における子音の無声化と有声化について、研究発表を行なった。音韻論的には、摩擦音に有声と無声の区別を認めず、ある環境で現われる音声[v]を、音韻論的な/w/が実現したものとする解釈を提示した。
9月には、中国新彊ウイグル自治区イーニン市において、満洲語口語(シベ語)の調査を進め、主として音韻論、形態論に関わる研究を行なった。口語テキストを収集し、音韻表記を施す作業を行なった。また、語彙集の作成準備を進めた。これらは、本研究の最終年度となる来年度に公刊の予定である。
9月末には、同自治区ウルムチ市において、ウイグル語の音節構造について、初歩的な研究を行なった。
また、8月に、九州大学大学院生の西岡いずみを、研究協力者として中国新彊ウイグル自治区に派遣した。西岡は、同自治区のウルムチにおいて、ウイグル語の指示詞の用法について研究を行なった。特に日本語の「そ」系列に概略相当する指示詞について、文脈照応用法においては、変項解釈をもつ文脈にしか現われないことを明らかにし、11月に九州大学で行なわれた日本言語学会第123回大会において、「現代ウイグル語指示詞体系の再考」と題して研究発表を行なった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Tomoyuki KUBO: "/i/ vs. /yi/ distinction in Sive Manchu ?"Proceedings of the 1^<st> Conference on Manchu-Tungus Studies (Otto Harrassowitz Publishing House). (印刷中). (2002)

  • [Publications] 久保智之等: "『文字をよむ』(今西祐一郎編)。久保は、「満洲文字-文字の創生とその使い手の消滅、そして言語の消滅-」を執筆。"九州大学出版会(印刷中). (2002)

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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