2000 Fiscal Year Annual Research Report
「スポーツ社会学」の授業のための多国間相互支援ネットワークの構築
Project/Area Number |
12040105
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
平井 肇 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (70199032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
トンプリン リー 大阪学院大学, 国際学部, 助教授 (70197987)
天野 郡寿 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (10031337)
橋本 純一 信州大学, 人文学部, 助教授 (60189488)
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Keywords | メディア教育 / 遠隔教育 / スポーツ / 社会学 / オーストラリア / ニュージーランド / グローバル化 |
Research Abstract |
われわれの研究グループの大半はスポーツ社会学と呼ばれる領域を専門とし、「スポーツのグローバル化」にかかわる問題や現象に関心がある。このテーマを取り上げる際には、多国間の研究者が共同で作業し、教育・研究用にリソースを共有・融通することが有効である。 本研究の目的は、学部上級生及び大学院生を対象として「スポーツ社会学」の授業のカリキュラムや教材の開発を、日本のみならず諸外国の研究者と共同で開発し、マルチメディア・データベース化されたリソースをもとに共同で授業の運営を目指すことである。 以下の手順に従って、相互に支援するネットワークの構築を目指すこととした。 a.各自の関心や各国の状況に係わって情報交換を行い、 b.統一的な授業の開設を想定して、カリキュラムの開発を行い、 c.そのカリキュラムに基づき、各自が開発した教材をデータベース化し d.ひとつの統一された教材として体裁を整える、 e.ひとつのカリキュラムのもとに、院生あるは学部上級生を対象に、共同ゼミを実施し、内容の改善・充実を図る。 本年度は、以下の取り組みを行ってきた。 a.スポーツのCMのイメージに関する多国間比較調査・日・豪・NZでスポーツをテーマとしたテレビCMから氏調査が受けるイメージについて予備的調査を行い、それに基づいてそれぞれの国におけるスポーツと文化の関係を探る調査の可能性について分析・検討した。 b.訪問レクチャーによる課題・問題点の整理・メンバーが相互に訪問し、学部生・大学院生・研究者を対象に講義、ワークショップを行った。講義はデジタル録画・編集し、このような形態での授業の可能性について分析・検討した。 c.情報共有のためのホームペイジの作成と情報の相互利用・メンバーがそれぞれ授業で利用している教材の共有化を図るべく、情報交換・データのアクセス・ベースの場としてホームペイジの作成に取り組んだ。
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[Publications] 平井肇: "「スポーツ小国ゆえの可能性」『スポーツで読むアジア』平井肇 編"世界思想社. 67 87 (2000)
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[Publications] 天野郡寿: "「国技としてのバスケットボール・フィリッピンのスポーツ興行」『スポーツで読むアジア』平井肇 編"世界思想社. 89 109 (2000)
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[Publications] Allen Guttmann and Lee Thompson.: "Japanese Sports : A History"University of Hawaii Press.. 291 (2001)