2000 Fiscal Year Annual Research Report
音声認識・自動翻訳を利用したネットワーク上の言語学習支援システム
Project/Area Number |
12040210
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 講師 (30319008)
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Keywords | 音声認識 / 機械翻訳 / 語学学習 / チャット / コミュニケーション / ネットワーク / 自然言語処理 |
Research Abstract |
音声合成エンジン(日本語、英語)と機械翻訳エンジン(日英、英日)を用いたネットワーク上での対話システムを開発し、その評価実験を行った。本システムの特徴は、日本語の文章を入力すると、その文章はサーバマシンに渡され、日本語から英語に翻訳される。翻訳された文章は相手則のマシンに送られ、音声出力される(ディスプレイ上でも出力される)。逆もまた同じである。ユーザは画面上で、日英もしくは、英日の翻訳を行うか、また、音声出力をするかどうかの選択を行える。 実際に本システムを使用して、相手に手持ちの絵を説明するという評価実験を行い、被験者に実験後に自由記述のアンケートを行ってもらった。そこからは、「相手が異言語を使用していることを意識しない」だとか、「音声があると画面を見なくてすむ」などの好意的な解答が得られた。また、被験者が実際に書いた絵は、元々の絵の特徴を良く掴んでおり、機械翻訳をとおした異言語間でも、十分にコミュニケーションをとれることがわかった。 さらに、中間言語として英語を用いて、日露・露日の自動変換によるチャットシステムを開発した。このシステムを用いて、実際に日本人学生とロシア学生が、東京とモスクワで会話を行って、その有効性を評価した。その結果、本システムがコミュニケーションにおける学習支援になりうることを、実証した。
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[Publications] 松崎夢,赤堀侃司: "機械翻訳を用いた日英・英日チャットによる会話分析"教育工学関連学協会連合 第6回全国大会 講演論文集. 2. 451-452 (2000)
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[Publications] Yumemi MATSUZAKI,Kanji AKAHORI: "Development of Japanese-English, English-Japanese Conversation System with Voice Reading and Machine Translation"ICCE/ICCAI2000. 2. 1606-1608 (2000)
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[Publications] Jie Chi Yang,Kanji AKAHORI: "A Discourse Structure Analysis of Technical Japanese Text and Its Implementation on the WWW."Computer Assisted Language Leaning. 13・2. 119-141 (2000)
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[Publications] YOSHINO Shiho,KANO Noriko,AKAHORI Kanji: "The Effects of English and Japanese Captions on the Listening Comprehension of Japanese EFL Students."Journal of Language Learning. 37. 111-130 (2000)
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[Publications] ベロフアレキサンドル,早坂真理,赤堀侃司: "自動翻訳を用いた和露・露和チャットシステムの開発と評価"教育システム情報学会誌. 17,2. 162-169 (2000)