2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12044212
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
山川 烈 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 教授 (00005547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐松 崇史 九州東海大学, 応用情報学部, 講師 (60299667)
神酒 勤 九州工業大学, 大学院・生命体工学研究科, 助教授 (20231607)
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Keywords | アルゴリズム / 画像、文章、音声認識 / 自己組織化 / 適応システム |
Research Abstract |
本研究では,複数の画像の混合された情報,あるいは複数の音声の混合された情報の中から,原画像や原音声をそれらの統計的独立性を利用して分離する方法について検討した.具体的には、従来のBell&SejnowskiのInformax ICA(エントロピー最大化を利用した独立成分解析)という手法に自己組織化マップを用いて改良を加え,あらゆる統計的性質をもった音声や画像の分離を行った. たとえば,二つの独立音源から発せられた音が混合され,二つのマイクロフォンで捕らえられる.これらの音はいずれも,混合音で聞き取りにくいが,分離マトリックスWを施すことによって,もとの音源と同じような音に分離できる.この分離マトリックスWを自然勾配法という学習によって求めるのであるが,その際にinfomax,すなわち2つの出力が互いに統計的に独立となるよう,周辺エントロピーと結合エントロピーを最大化する.これらのエントロピーを得るために出力信号を非線形関数を通す必要があるが,この非線形関数は、従来の方法ではシグモイド関数に限定されていたので,分離できる音声の統計的性質も限定されていた. そこで本研究では,自己組織化マップを利用し,マイクで捕らえた音の統計的性質に応じて非線形関数を変形し,どのような音声にも適応できる混合恩瀬尾分離システムを構築した.このシステムを用いて,重複画像の分離を行ったが、どのような濃淡ヒストグラムに対しても分離が可能であることを確認した.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 堀尾 恵一, 他: "非線形シナプスニューロンを利用したカウンタープロパゲーションの近似能力向上"第2回自己組織化マツプ研究会講演論文集. 23-26 (2001)
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[Publications] K.Horio, et al.: "FEEDBACK SELF-ORGANIZING MAP AND ITS APPLICATION TO SPATIO-TEMPORAL PATTERN CLASSIFICATION"International Journal of Computation Intelligence and Applications. Vol.1,No.1. 1-18 (2001)
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[Publications] 堀尾 恵一, 他: "自己組織化マップを用いたネオファジィニューロンのメンバーシップ関数配置に関する研究"17th Fuzzy System Symposium. Vol.1,No.1. 343-346 (2001)
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[Publications] 麻生 隆史, 他: "自己組織化マップを用いたコードブック生成とその画像拡大への応用"17th Fuzzy System Symposium. Vol.1,No.1. 353-356 (2001)
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[Publications] T.Yamakawa, et al.: "IDENTIFICATION OF A LANDMARK IN A ROENTGENOGRAPHIC CEPHALOGRAM BY EMPLOYING THE WAVLET NEURONS"International Journal of Neural Systems. Vol.11,No.4. 329-334 (2001)