2000 Fiscal Year Annual Research Report
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12047220
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
谷本 盛光 新潟大学, 理学部, 教授 (90108366)
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| Keywords | ニュートリノ質量 / ニュートリノ混合 / フレーバー対称性 / 太陽ニュートリノ |
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| Research Abstract |
初年度はニュートリノ振動の実験データを用いた現象論的研究を行い、ニュートリノ質量行列のモデルについて以下のような成果を得た。
1 太陽ニュートリノデータが大角度MSW解を示しているというスーパー神岡実験グループの結果をもとに、U(1)フレーバー対称性のような世代構造を支配するモデルを明らかにした。その結果、偶然に支配されない質量行列の構造には、Z_2対称性のような離散群があらたに必要とされる結論に至った。
2 S_3やO(3)対称性のような非アーベル群フレーバー対称性について、これまでの成果をもとに詳細なモデルを示した。
3 SU(5)大統一理論の立場から、クォーク混合(CKM行列)とレプトン混合(MNS行列)の関係を定量的に議論し、bi-maximal混合(大角度が二つある混合行列)を得るための条件を示した。
4 ニュートリノと荷電レプトンの質量行列の可能なパターンを現象論的に見つけだした。
以上のような研究をすすめながら、新潟大学において11月(約50名)と3月(約20名)に全国規模の研究会をそれぞれ二日間にわたって開催し活発な研究交流をおこなった。これらの成果の一部は、論文発表だけではなく、2000年7月大阪で開催された高エネルギー物理学国際会議での分科会、9月イタリアOtrantoで開催されたNOW2000での招待講演や12月東京で開催されたNOON2000での招待講演で発表している。
なお、初年度は、研究分担者がいなかったが、次年度は研究をさらに活発化するため分担者を加える予定である。
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[Publications] N.Haba,M.Matsuda,M.tanimoto: "Large Neutrino Flavor Mixings and Gauge Mediated Supersymmetry Breaking Scenario"Physics Letters B. 478・2. 351-357 (2000)
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[Publications] N.Okmura and M.Tanimoto: "Generic Relation of Flavor Mixings between Leptons and Quarks in SU(5)"Progress of Theoretical Physics. (印刷中). (2001)
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[Publications] M.Tanimoto: "Solar Neutrino Solutions in Non-Abelian Flavour Symmetry"Proceedings of 30th International Conference on High Energy Physics. (印刷中). (2001)
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[Publications] M.Tanimoto: "Impact of Large Mixing Angle MSW Solution on Neutrino Mass Matrix"Proceedings of 2nd workshop on Neutrino Oscillation. (印刷中). (2001)
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[Publications] N.Haba,J.Sato,M.Tanimoto,K.Yoshioka: "Phenomenology of Neutrino Mass Matrix"Proceedings of 2nd Neutrino Oscillations and Origin. (印刷中). (2001)
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[Publications] M.Tanimoto: "Large Mixing Angle MSW Solution in U (1) Flavor Symmetry"Physics Letters B. 2001.
