2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12053207
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
塩見 健輔 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (00311598)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 大 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90312842)
桝 正幸 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (20243032)
|
Keywords | 神経軸索 / 側枝 / 初代培養 |
Research Abstract |
神経回路は、神経軸索が誘引・反発因子によってガイドされ、標的細胞と特異的なシナプスを形成する事で形成される。この最終段階において標的細胞から分泌される因子によって神経軸索に側枝が誘導され、次いで前シナプス構造へと変換される事が知られているが、軸索に側枝を誘導する分子の実体は不明である。本研究では、軸索側枝を誘導する分子を同定する事を目的としている。 そこで本年度は軸索側枝を観察できる初代培養系の確立を目指した。具体的には、新生ラットの大脳皮質片と橋のコラーゲンゲル中での共培養を行った。その結果、大脳皮質片からコラーゲン中へ軸索が伸長する事、その一部に枝分かれが有るらしい事が明らかとなったが、軸索側枝を観察するには十分良い系とは思われなかった。現在、スライス培養系で軸索側枝が綺麗に観察できるかどうか検討している。 また、目的遺伝子を濃縮してクローン化する手段として用いる予定のサブトラクション法についても検討を行った。その結果、遺伝子発現が非常に異なると思われる細胞間ではサブトラクションが上手くかかるが、近縁の細胞間では、この方法を用いて発現量に差のある遺伝子を同定する事が困難である事が明らかになった。今後、マイクロアレーの導入なども検討する必要があると考えれた。
|