2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12053207
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
塩見 健輔 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (00311598)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桝 正幸 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (20243032)
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Keywords | GeneChip / 軸索側枝形成 / 電気穿孔法 / 大脳皮質第5層 / 皮質脊髄路 |
Research Abstract |
機能的な神経回路形成の最終過程として、標的細胞から分泌される因子によって神経軸索に側枝が誘導され、次いでシナプスが形作られる興味深い過程がある。しかしながら、軸索側枝を誘導する分子の実体に関しては未だ不明である。本研究は、この軸索側枝誘導分子を同定し、その機能を解析する事を目的としている。 昨年度までに、我々は皮質脊髄路の側枝形成に着目し、Gene Chip法を用いて、軸索側枝誘導活性を持つ事が知られている組織に特異的に発現している複数の遺伝子を単離した。 今年度は、まずこれら候補遺伝子の脳内での発現パターンと発現時期について詳細な解析を行い、候補となる遺伝子を絞り込んだ。さらに、これら候補遺伝子のin vivoにおける機能を解析するため、マウス子宮内胎仔脳に対する電気穿孔法による遺伝子導入系の確立を試みた。条件検討の結果、胎生12.5日目のマウス胎仔にこの方法を用いる事によって、目的の遺伝子(軸索側枝誘導因子の候補遺伝子)を皮質脊髄路の周囲に異所的に強制発現させる事が可能となった。また異なる条件で電気穿孔法を行う事によって、大脳皮質第5層の皮質脊髄路起始細胞に目的の遺伝子(候補因子に対する受容体遺伝子、あるいはその受容体のドミナントネガティブフォーム)を強制発現させる事も可能となった。従ってこの2つの遺伝子導入実験系を用いることにより、候補遺伝子の側枝形成に対する影響をin vivoで調べる事が可能になった。現在、初代神経培養およびマウス子宮内胎仔脳に対する電気穿孔法を用いて、これらの候補遺伝子およびそれらに対する受容体遺伝子の機能解析を行っている。
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[Publications] Shiomi, K., Uchida, H., Keino-Masu, K., Masu, M.: "Ccd1, a novel protein with a DIX domain, is a positive regulator in the Wnt signaling during zebrafish neural patterning"Current Biology. 13. 73-77 (2003)