2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12123202
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
高山 憲之 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30102940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺西 重郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)
鴇田 忠彦 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90083328)
鈴村 興太郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (00017550)
北岡 伸一 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80120880)
西村 可明 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017671)
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Keywords | 世代 / 利害調整 / 衡平性 / 人口高齢化 / 年金 / 医療 / 開発途上国 / 移行経済 |
Research Abstract |
近年、日本だけでなく地球的な規模で続出している世代間の利害調整問題(地球温暖化をめぐる世代間の衡平性基準と新たな負担原則の確立、人口構造の高齢化に適合した年金・医療・介護制度の新設計、少子化のインパクトと外国人労働者受けいれ問題、開発途上国・移行経済における世代間利害の対立)を経済学・政治学の立場から解明し、具体的な政策提言につなげること。それが本研究の課題である。 総括班では、秘匿を必要とするデータ情報を計算機ネットワーク化して各研究班相互に流通させるため、ワークステーションを購入してシステム開発に取りくみ、それをすでに実用化している。 また世代間利害調整に関する海外の状況を調査する一方、複数にわたる国際会議の開催を支援し、最新情報を収集しつつ、主要論点を整理して各研究班相互の共通理解を深めた。 くわえて本領域専用のホームページを開設し、研究の内容を広く公開する一方、研究会等の開催を案内したりディスカッションペーパーを直接ダウンロードできるようにしたりするなど、研究参加者相互間の情報交換および外部への研究情報の提供に積極的に努めた。 さらに本領域専用のニュースレターを発行し、プロシーディングスや議事録およびリプリント・シリーズも刊行している。 運営委員会を月1回ペースで開催し、各研究項目の企画調整にあたるとともに、内部評価委員を含めた総括班会議を2回開催し、内部評価委員のコメントと助言を研究の現場にフィードバックさせた。
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[Publications] 高山 憲之: "最近の年金論争と世界の年金動向"経済研究. 53(3). 268-284 (2002)
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[Publications] 鈴村 興太郎: "世代間衡平性の厚生経済学"経済研究. 53(3). 193-203 (2002)
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[Publications] 鴇田 忠彦: "レセプトデータによる医療費改定の分析"経済研究. 53(3). 226-235 (2002)
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[Publications] Takayama, Noriyuki: "Never-ending Reforms of Social Security in Japan"International Social Security Review. 55(4). 11-22 (2002)
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[Publications] Suzumura, kotaro: "Welfave-Consequentialism, Similarity of Attitudes and Arrow's General Impossibility Theory"Social Choice and Welfare. (forthcoming).
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[Publications] Suzumura, kotaro: "Consequences, Opportunities and Generalized Consegmentialism and Non-consegunentialism"Journal of Economic Theory. (forthcoming).
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[Publications] Takayama, Noriyuki: "Taste of Pie: Searching for Better Pension Provisions in Developed Countries"Maruzen, co., Ltd.. 454 (2003)