2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12123206
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
西村 可明 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上垣 彰 西南学院大学, 経済学部, 教授 (70176577)
吉野 悦雄 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80142678)
久保庭 眞彰 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70111698)
岩崎 一郎 一橋大学, 経済研究所, 講師 (70323904)
田畑 伸一郎 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (10183071)
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Keywords | 年金問題 / 年金改革 / 人口動態 / 労働市場 / 雇用問題 / 老齢化 / 医療保険 / 環境問題 |
Research Abstract |
1、本年度は、まず6月に学会会合の際に東京大学において、研究分担者全員と研究協力者3名による第1回研究会を開催し、平成15年度の研究活動の基本方針を検討した。そこでは、今年度は年金改革にも留意しつつ、主な研究対象として人口・労働市場に取り組むことを決め、以来この方針に沿って研究活動を進めてきた。 2、10月31日に、キャンパスプラザ京都でサマーセミナーを開催し、ベラルーシ、ロシア、ルーマニアにおける人口と労働市場問題、ハンガリー、ロシアの年金問題について、6人の研究分担者・協力者による研究報告が行われ、また2つの現地調査報告も行われた。活発な質疑応答が行われ、日本側の研究の一層のレベルアップが達成されたことを示す充実した研究会であったが、研究分担者と博士課程大学院生との共同研究報告も成果の一つであった。 3、平成16年2月20日と21日の二日にわたって、「移行経済における人口変動と労働市場」をテーマとする国際ワークショップを開催し、ロシア、カザフスタン、ポーランド、ハンガリー、ルーマニアから7名の専門家を招聘し、日本側研究者はディスカッサントとして積極的に参加し、各国の人口動態と労働市場の問題点について徹底した議論を行った。ロシアの2002年センサスに基づく報告は最新情報を提供するものであったし、また移行過程の進展とともに労働市場問題にも変化が現れている事が示され、日本側にとって学ぶ事が多かったが、さらに移行国研究者間での議論も活発に行われた点が注目される。 4、今年度は、研究分担者・協力者による現地調査も精力的に行われ、ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、リトアニア、ポーランド、チェコ、ハンガリー、ルーマニアにおいて、人口問題・労働市場問題についての意見交換と資料収集を行い、共同研究のパートナーの協力も発展した。またトロント全米スラブ東欧研究学会で3人の研究分担者が報告した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] VASILE, Valantina, UEGAKI Akira: "Romanian Pension Reform in Comparative Perspective"経済研究. 第54巻第3号. 248-264 (2003)
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[Publications] 大津定美: "ロシア年金改革の政治経済学-ロシアの特殊性との関わりで"比較経済体制学会年報. 第39巻. 22-37 (2003)
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[Publications] 佐藤嘉寿子: "ハンガリーにおける市場経済化と年金制度改革"一橋論叢. 第129巻第6号. 91-107 (2003)
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[Publications] HABLICSEK, Laszlo: "Demographics of Population Ageing in Hungary"PIE Discussion Paper Series. No.207. 18 (2004)
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[Publications] GORA, Marek: "The New Polish Pension System, An Example of a Non-orthodox Approach to Pension Reform"PIE Discussion Paper Series. No.186. 21 (2003)
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[Publications] FRATCAK, Eva: "Family and Fertility in Poland-Changes During The Transition Period"PIE Discussion Paper Series. No.206. 41 (2004)