Research Abstract |
本年度,平成17年度は,当領域の最終年度であり,今までの研究成果のとりまとめを行った。 ・前年度までと同様,ホリオカ・有賀班と共同でマクロ経済研究会を開催した。今年度は,11月に行ったが,特定のテーマは設けず,日本のマクロ経済分析についての多岐にわたる研究が発表された。研究会の詳細は,http://www2.e.u-tokyo.ac.jp/~seido/conference/2005_7thMacro/7thMacroInvite.pdfを参照。 ・前年度のマクロ経済研究会で発表された研究の大部分は,当領域の研究分担者によるが,それらの論文は,有賀・ホリオカ・林が編集者をつとめ,日本経済学会の学会誌Japanese Economic Reviewの特別号に掲載された。 ・林は,1990年代の全要素生産性とITとの関連を分析した論文を執筆・出版した。また,戦前の日本経済の全要素生産性と農業との関連を分析した研究を完成させ,学術雑誌に投稿した。(いずれも共著)。 ・宮川は,産業別およびマクロレベルの全要素生産性の測定と,それがマクロ経済に及ぼす影響を一貫して研究してきたが,その成果を複数の論文と2冊の本にまとめた。 ・ブラウンは,日米の景気循環の比較についての2つの研究をすすめ,ほぼ完成させた。いずれも学術雑誌に掲載予定。また,塩路と共同で,投資財価格と景気循環について研究を進めている。 ・塩路は,上記ブラウンとの共同研究を完成させるとともに,社会資本が生産性の及ぼす影響についての今までの研究を完成させた。 ・前年度までと同様,海外の有力研究者を招聘し,マクロ経済学,とくにTFPの分析について研究交流をはかった。
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