2004 Fiscal Year Annual Research Report
国際比較可能な国際金融理論の構築とデータの基盤整備
Project/Area Number |
12124203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福田 慎一 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (00221531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 英治 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (80185503)
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Keywords | 為替制度 / 国際資本移動 / 国際金融制度 / 通貨危機 |
Research Abstract |
本研究では、国際金融の諸問題を理論的・実証的に分析することを通じて、金融制度の設計を行うことを目標としている。平成16年度は、これまで行ったデータ整備の未完成部分を補足する作業を行うと同時に、intra-dailyデータなど頻度の高いマクロ・データや非上場企業のパネルデータを利用した実証分析を行った。データ整備の作業においては、複数のアルバイトを雇用することによって大量のデータを同時に入力し、効率的なデータの入力整備を行った。また、いくつかの統計処理に関するソフトウェア・パッケージを購入することによって、昨年度までよりは複雑な実証分析を行い、それら実証結果に基づいて危機再発防止と生産性向上のための金融制度設計に向けた理論的枠組みを検討した。研究の担当は、「為替制度の分析」を小川が、「資本移動および過剰債務問題の分析」を福田が行うことを基本とするが、研究自体は福田を総括とした共同研究の形で実施した。特に、平成16年度は、為替制度および過剰債務問題の分析に関してより幅広い研究を行った。これまでと同様に、本研究の主要な海外の研究協力者である松山公紀(ノースウェスターン大学)教授、星岳雄(カリフォルニア大学サンディエゴ校)教授、K.Wong(ワシントン大学)教授らと密接に連絡を取りながら、研究は推進された。また、研究成果を海外のいくつかの学会で報告すると同時に、国際会議も開催し、内外で積極的に研究成果をアピールした。なお、研究は、本特定領域研究プロジェクトの関連した研究班、とりわけ一橋大学の石川城太氏の班との連携を行うことによって、本プロジェクトと他の班のプロジェクトの整合性を高めている。
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