2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12124205
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
石川 城太 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80240761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深尾 京司 一橋大学, 経済研究所, 教授 (30173305)
木村 福成 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (90265918)
清野 一治 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (00183038)
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Keywords | 国際貿易 / 直接投資 / WTO / GAT |
Research Abstract |
1.対内・対外直接投資 ・直接投資関連データの整備については、最新のものも含めた整合的なデータセットを構築すべく、経済産業省の企業活動基本調査と海外事業活動基本調査について、パネルデータの整備を継続した。また、そのデータセットを用いて、日本企業の国際化と企業組織・企業間関係に関する分析を進めた。 ・日本と中国を含む東アジア諸国間の貿易、直接投資についてデータを収集し、東アジアにおける分業構造の深化について分析した。 ・対日直接投資について研究し、対日直接投資が少ない原因、対日M&A投資が投資先企業の生産性や収益率を上昇させる効果があること、等を明らかにした。 ・直接投資においてコーポレート・コントロールや外資規制を明示的に入れた理論モデルを構築し、貿易政策や技術移転の効果を分析した。 2.中国の産業構造 中国の自動車産業および繊維産業企業を対象に、ガバナンス構造、生産性、および技術移転に関するアンケート調査を行い、その結果を整理した。 3.国際的通商政策規律 経済学の立場から見た国際的政策規律の性格を分析し、それを踏まえて貿易救済措置および知財保護についての考察を進めた。 4.地球環境政策 国境を越える汚染に対して各国政府が独立に環境規制を行う場合にどのような歪みが生じるか、それを踏まえた上で環境政策の面でどのような国際協調が可能かを理論的に検討した。 5.貿易・産業政策 各国の貿易・産業政策が国際的寡占産業の資源配分にどのような影響を及ぼし、それを是正するためには各国レベルでどのような政策が望ましいか、またいかなる国際政策協調が望ましいかを検討した。
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