2002 Fiscal Year Annual Research Report
超高圧地球科学:プレート・マントル・核相互作用の超高圧物質科学の推進
Project/Area Number |
12126101
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大谷 栄治 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60136306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 雄行 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00126038)
桂 智男 岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (40260666)
川村 春樹 姫路工業大学, 理学部, 教授 (00192005)
庄野 安彦 , 名誉教授 (80013481)
近藤 忠 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20252223)
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Keywords | 超高圧地球科学 / 焼結ダイヤモンド / 地震学 / 物性科学 / マントルダイナミクス / マルチアンビル高圧装置 / 相互作用 |
Research Abstract |
本年度においては、この特定領域研究を推進するために、国内シンポジウムおよび国際シンポジウムを行った。平成14年の5月の地球惑星科学関連学会合同大会において、特別セッション「プレート・マントル・核相互作用の地球科学」を企画した。このシンポジウムにおいては、この特定領域のメンバーとともに、地震学による地球内部構造研究、マントルダイナミクスなどの数値シミュレーション研究からの成果を総合的に議論した。8月末には、イタリアにおいて米国、ヨーロッパの研究者とともに、国際シンポジウムを開催した。その成果は、現在プロシーヂングスをエルゼビエ出版から出版の準備中である。また、11月末には、松山における高圧討論会において、特定領域の主催する特別シンポジウム「超高圧地球科学と物性科学」を開催した。このシンポジウムでは、本特定領域の研究者と物性科学や材料科学分野の高圧科学者との交流を企画した。これらのシンポジウムを通して、今後の超高圧地球科学の展望を議論することができた。さらに、平成15年3月はじめには、特定領域シンポジウム「超高圧地球科学:プレート・マントル・核相互作用の超高圧物質科学、その成果と今後の研究戦略」を開催した。以上の、国際、国内シンポジウムの開催とともに、5回の特定領域班会議を開催し、西播磨の高輝度光科学研究センターにマルチアンビル高圧装置(SPEED-MkII)を設置し、その予備実験を特定領域の班を超えた研究者の協力のもとに実施した。また、新しい焼結ダイヤモンドの情報を共有するなどの研究情報の交換を行い、班内外の共同研究を推進し、超高圧地球科学の発展に貢献した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 大谷栄治, 久保友明, 鈴木昭夫: "プルーム内部でなにが起こっているのか、超高圧実験から見たプルームテクトニクス"熊沢峰夫、丸山茂徳編、プルームテクトニクスと全地球史解読. 314-322 (2002)
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[Publications] 大谷栄治, 久保友明, 鈴木昭夫: "水が地球深部を支配する-超高圧実験の最新の成果"熊沢峰夫、丸山茂徳編、プルームテクトニクスと全地球史解読. 323-325 (2002)
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[Publications] 近藤忠: "ダイヤモンドアンビルセルを用いた高温高圧力実験と放射光実験の進歩"高圧力の科学と技術. 12・2. 112-119 (2002)
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[Publications] Katsura, T., Yamada, H., Shinmei, T., et al.: "Post-spinel transition in Mg2SiO4 determined by in situ X-ray diffractometry"Physics of The Earth and Planetary Interiors. (印刷中). (2002)
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[Publications] Katsura, T.: "Thermal diffusivity of forsterite at high pressures and high temperatures"J.Mineral.Petrol.Sci. (印刷中). (2002)