2004 Fiscal Year Annual Research Report
新規な分子間相互作用を利用した液晶構造形成と機能発現
Project/Area Number |
12129202
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
竹添 秀男 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10108194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江間 健司 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (80108183)
太田 和親 信州大学, 繊維学部, 助教授 (70160497)
赤木 和夫 筑波大学, 物質工学系, 教授 (20150964)
飯田 厚夫 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 教授 (10143398)
石川 謙 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (10176159)
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Keywords | 液晶 / 分子間相互作用 / 液晶構造形成 / 機能 |
Research Abstract |
昨年度、4年間の研究期間を終え、本年度はそのまとめを行った。春に総括班会議を開き、研究成果の報告を行い、研究期間終了後の共同研究計画についての議論を行った。現在も、以下の共同研究を継続中である。 (1)ヘリカルポリアセチレン形成のその場観察と形成メカニズム(竹添グループと赤木グループ) (2)各種液晶相のX線微細構造解析(竹添グループと飯田グループ) (3)各種液晶相の精密熱測定(竹添グループと江間グループ) (4)ディスコチック液晶の移動度測定(竹添グループと太田グループ) 総括班会議では報告書のまとめ方に対する議論も行い、製本は少なめにし、CD版を基本に考えることにした。すでに作製を終わり各グループリーダー宛送付済みである。 研究についても継続してアクティブに行ってきている。上記、(1)-(3)に対しては現在、論文作成中である。また、応用面で特筆すべき研究は液晶フォトニックデバイスである。最近、液晶に色素を添加しレーザー発振を起こさせる研究が行われているが、我々はネマチック液晶を高分子コレステリックフィルムではさんだ構造を形成し、2つのフォトニックデバイスを作製した。すなわち、ネマチック層に色素を添加した系で、欠陥準位およびバンド端でレーザー発振を確認した。また、電場印加によるレーザー発振波長制御に成功した。この結果はAdv.Mater.他に報告済みである。さらに同様な構造を用いて光ダイオードを作製した。光の透過率の向き依存性ばかりではなく、透過率の電場制御にも成功した。Nature Materialsに印刷中である。
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Research Products
(6 results)