2003 Fiscal Year Annual Research Report
「社会基盤としてのセキュアコンピューティングの実現方式の研究」の推進と評価
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12133101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
米澤 明憲 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (00133116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安西 祐一郎 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (40051875)
片山 卓也 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70016468)
伊藤 貴康 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (80124551)
溝口 文雄 東京理科大学, 理工学部, 教授 (50084463)
米崎 直樹 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (00126286)
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Keywords | ソフトウェアセキュリティ / 安全なメールシステム / 安全な情報基盤 / プログラム検証 / プログラム言語処理系 / オペレーティングシステム / ソース解析・型理論 / メモリ安全 |
Research Abstract |
本年度は最終年度にあたるために、総括班の活動としては、各班の研究成果のとりまとめやそれらの研究成果を広く公開し、一般の方々や他の分野の研究者にもわかり易く、かつ深い研究開発を実施してきたことが理解できるよう努めた。平成15年12月18,19日に一ツ橋記念講堂で開催した公開シンポジウムおよび公開システム・デモは、この努力を結実したものである。 同様な趣旨で、本特定領域の主たる研究成果の一部を、岩波書店からの依頼により、「科学」誌の特集として掲載・発刊することができた。その際、成果をわかり易く記述するよう編集・執筆した。 異なる班に属する研究者が、研究成果や知見を持ち寄り、「連携」して研究を行う総括班プロジェクトとして、「安全」なメールシステムを設計構築することを初年度決定し、プロジェクトを継続的に実施してきた。その結果、平成15年12月の公開シンポジウムまでに「AnZenメールシステム」α版が完成し、公開することができた。これは、相当な成果と自負している。 第4回目となる国際研究集会を本年度も開催した。本年度は昨年度に引き続き、「Software Security II」を開催し、論文集が、昨年度と同様に欧州の科学出版で権威あるSpringer社から、平成16年5月に発刊される予定である。同社から出版された昨年の国際シンポジウムの論文集は、米国科学財団(NSF)の計算機科学・工学局の局長からも注視され、来日時に彼の「日米安全シンポジウム」での講演中、同論文集の重要性が言及された。 米国マイクロソフト社からは、本特定研究の研究成果を高く評価し、この特定研究に参加した大学に、Windows OSのソースコードを開示するという提案をうけている。 そのほか、共立出版から「サイバー・セキュリティ」という成書シリーズが、平成16年6月から全6巻の予定で発刊される。このシリーズは、総括班メンバーの多くが、著者や編集委員として関与している。この編集でこの分野の学術的体系の一部を示し、また一般的な啓蒙活動が可能となる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 米澤 明憲: "安全な情報社会基盤を構築するために"科学. 2月号. 174-177 (2004)
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[Publications] 柴山 悦哉: "社会基盤としての安全なメールシステム"科学. 2月号. 178-184 (2004)
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[Publications] 萩谷 昌己: "情報セキュリティにおける理論研究の役割"科学. 2月号. 185-190 (2004)
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[Publications] K.Futatsugi, N.Yonezaki, F.Mizoguchi (Editors): "Software Security II"Springer-Verlag, Germany. (2004)