2000 Fiscal Year Annual Research Report
セキュリティポリシーの記述体系とその交渉モデルに関する研究
Project/Area Number |
12133205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (80162642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 伸 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (00272691)
脇田 建 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 講師 (10242265)
松岡 聡 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (20221583)
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Keywords | セキュリティポリシー / 情報流 / 耐故障 / チェックポイント / 分散共有メモリ / クラスタ / バイトコード処理系 |
Research Abstract |
今年度は主として以下の4項目の研究を行った. 1.移動コードの検査とポリシー強制をロード時に行うための言語機構を設計した.移動コードが利用する資源を準静的に判定する型体系と安価な手続内解析のみで不正な情報流を遮断する点に特徴がある.また.この機構をJava言語に導入する方式を検討した.標準ライブラリのAPIを変更する必要はあるが.言語仕様はほぼ不変に保てることがわかった. 2.言語レベルで高いポータビリティを提供するJava言語を利用し,クラスタ型並列計算機上でのプログラミングを容易にするクラスタ環境向けのソフトウェア分散共有メモリ環境を構築した.さらに広域環境下での使用を念頭におき,sshによるアクセス制御,自動コードシッピングの機能を追加し,安全性の向上を図った. 3.クラスタ型並列計算機で高い実行効率と耐故障性・再構成可能性を両立させるため,ユーザ透過な耐故障型MPIの設計を行った.また.実験用にPIug&Playクラスタシステムを構築し,さらにチェックポインティングのためのソフトウェアを実装した.アプリケーションの移動およびノードのPlug&Playについては実装中である. 4.モバイル言語の仕様から安全な処理系を半自動的に生成する方式に関する研究を行った.操作的に意味記述したバイトコード命令の仕様から処理系を生成する方式を考案し,プロトタイプを実装した.安全性のために,バイトコード命令列に型情報を付加し,それを静的/動的に扱える枠組みを提供した.これはメモリ安全性と情報流の解析を可能とするものである.また,言語に依存しない記憶管理システムの実装をほぼ終えた.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Aida.K.,Takefusa,A.,Nakada,H.,Matsuoka,S. et al.: "Performance Evaluation Model for Scheduling in Global Computing Systems"The International Journal of High Performance Computing Applications. 14・3. 268-279 (2000)
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[Publications] Itou,S.,Matsuoka,S.,and Hasegawa,H.: "AJaPack;A Performance Portable Parallel Java Numerical Library"Proc.of the ACM 2000 Java Grande Conference. 140-149 (2000)
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[Publications] 中田秀基,竹房あつ子,松岡聡,佐藤三久,関口智嗣: "グローバルコンピューティングのためのスケジューリングフレームワーク"情報処理学会論文誌. 41・5. 1617-1627 (2000)
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[Publications] H.Ogawa,K.Shimura,S.Matsuoka,F.Maruyama,Y.Sohda,Y.Kimura: "OpenJIT Frontend System : an implementation of the reflective JIT compiler frontend"Reflection and Software Engineering. 137-169 (2000)
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[Publications] H.Ogawa,K.Shimura,S.Matsuoka,F.Maruvama,Y.Sohda,Y.Kimura: "OpenJIT : An Open-Ended, Reflective JIT Compiler Framework for Java"Proc.of European Conference on Object-Oriented Programming. 362-387 (2000)
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[Publications] 栄純明,松岡聡,石川裕,高橋俊行: "MPC++-on-MPIのコモディティクラスタ環境における評価"情報処理学会論文誌:ハイパフォーマンスコンピューティングシステム. 41・SIG8. 60-72 (2000)
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[Publications] Shibayama,E.,Toyoda,M.,Shizuki,B.,and Takahashi,S.: "Design Issues of Visual Languages for Supporting Software Evolution"Proc.of International Symposium on Principles of Software Evolution. 253-260 (2000)