2001 Fiscal Year Annual Research Report
腎臓における水チャネル・クロライドチャネルの細胞内動態に関する研究
Project/Area Number |
12144204
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
内田 信一 東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 講師 (50262184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 成 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60170677)
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Keywords | クロライドチャンネル / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
CLC-3クロライドチャネルノックアウトマウスの作成を完了したため、外見上、組織学的上みられた形質(多動、腸管上皮の脱落、海馬、網膜の萎縮)とCLC-3ノックアウトがどのように結びつくのかを検討した。 組織学的なの脳や腸管上皮の萎縮は、ライソゾーム酵素であるカテプシンDノックアウトに酷似しており、CLC-3が内膜系のクロライドチャネルであり、ライソゾーム酵素の至適pH環境(酸性環境)の維持に必要であると考えると、考えやすかった。しかしながら、CLC-3はライソゾ-ムにはほとんど存在せず、エンドソーム系に存在することが明らかになった。それでもなお、ライソゾーム内にはミトコンドリアF1FoArPaseサブユニットCが蓄積しており、何らかの機序で蛋白分解系が障害されていることが明らかになり、CLC-3ノックアウトマウスはヒトneuronal ceroid lipofuscinosis (NCL)モデルであることが明らかとなった。また実際にエンドソーム系ではエンドソーム内のpHは上昇しており、これによりエンドサイトーシスはじめ、リガンド結合後のレセプター燐酸化後の脱燐酸化が障害されていることも判明し、その結果、燐酸化されたアフィニティーの低い神経伝達物質レセプターが、神経系では存在することも証明し、このことが、行動学的な異常と結びついている可能性も示唆された。
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[Publications] Kobayashi K: "Developmental expression of CLC-K1 in the pastnatal rat kidney"Histochem.Cell.Biol.. 116(1). 49-56 (2001)
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[Publications] Kobayashi K: "Intrarenal and cellular localization of CLC-K2 protein in the mouse kidney"J.Am.Soc.Nephrol. 12(7). 1327-1334 (2001)
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[Publications] Kida Y: "Localization of mouse CLC-6 and CLC-7 mRNA and their functional complementation of yeast CLC gene mutant"Histochem.Cell.Biol.. 115(3). 189-194 (2001)
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[Publications] Akizuki N: "Impaired Solute accumulation in inner medulla of Clcnk-1-/-mice kidney"Am.J.Physiol. 280. F79-F87 (2001)