2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12202005
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
五條堀 孝 国立遺伝学研究所, 生命情報・DDBJ研究センター, 教授 (50162136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 典弘 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (60132982)
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Keywords | EST / マイクロアレイ / 比較ゲノム / 発現プロファイル / 脳・神経 |
Research Abstract |
各種生物・器官毎の遺伝子発現プロファイルの違いを調べることにより、遺伝子発現制御ネットワークの変化が生物進化に及ぼした影響を調べることを目的に研究を進めた。多様な生物種におけるゲノム情報と遺伝子発現情報を組み合わせて比較解析することにより、多細胞生物の発生分化システムの多様化機構に焦点をあて、「脳神経系の発生進化機構」「種分化の分子機構」という2つの具体的な問題に集中して研究を行った。研究目的を達成するために、ゲノム情報や関連する遺伝子群の比較解析が可能であり、それぞれの具体的問題に適した生物種を材料として選択した。 (I)脳神経系の発生進化機構 遺伝子プロファイルの作成を神経系に集中して行った。特に、集中神経系の進化的紀元を探ることを目的にプラナリア神経系における遺伝子プロファイルの作成とヒドラの神経系特異的遺伝子の探索を進めた。 (1)各生物種における遺伝子発現データの収集とデータベース化 各生物種における遺伝子発現情報をマイクロアレイデータを中心に収集するとともに、各遺伝子を発現器官毎に分類整理しデータベース化を進めた。 (2)遺伝子発現プロファイルの比較・表現方法の開発 各生物種間もしくは手法間で得られた遺伝子発現プロファイルを比較し評価するための指標の開発をおこなうとともに複数の遺伝子発現プロファイルを視覚的に比較するためのインターフェースの開発をおこなった。 (II)種分化の分子機構 シクリッドを材料として発生の過程で種の多様化の鍵となる遺伝子の発現を調べた。 (1)EST配列をもとにして遺伝子発現プロファイルデータの充実に努めた。 (2)形態の異なるシクリッド間での遺伝子発現プロファイルの違いをマイクロアレイを中心に比較解析した。
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Research Products
(30 results)