2000 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカツメガエルをモデルとした系統的遺伝子機能解析系の確
Project/Area Number |
12202050
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
餅井 真 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (90202358)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平良 眞規 東京大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60150083)
上野 直人 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 教授 (40221105)
織井 秀文 姫路工業大学, 理学部, 助手 (70211836)
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Keywords | アフリカツメガエル / 平均化ライブラリー / cDNAアレイ / EST |
Research Abstract |
発生研究において主要な役割を果たしてきたアフリカツメガエルを用いて、網羅的な遺伝子発現・機能解析を行うことにより、発生・分化・再生現象を本質的に理解するための基盤となる実験系を確立することをめざす。具体的には、アフリカツメガエル胚平均化cDNAライブラリーや組織特異的cDNAライブラリーよりクローン化したcDNAのすべてについて、5′および3′塩基配列を決定し、ESTデータベースを構築する。また、それらcDNAを配列したマクロ/マイクロアレイを作成し、遺伝子の過剰発現等の実験操作を施した場合に応答する遺伝子群の網羅的発現解析を行う。 本年度は、アフリカツメガエル原腸胚、神経胚、尾芽胚より平均化cDNAライブラリーを作製した。これらライブラリーから約8万クローンを384穴プレートに単離し、うち約4万クローンの5′及び3′塩基配列をシーケンシングセンターの支援により決定した。さらに、この4万クローンのインサートDNAを配列したマクロアレイを作製し、初期胚を用いたディファレンシャルハイブリダイゼーションをおこなった。 コロニーハイブリダイゼーションや、ESTの相同性解析の結果、ライブラリーの平均化操作がうまく機能していることが示唆された。マクロアレイを用いたディファレンシャルハイブリダイゼーションにより、初期胚で発現量の変化する遺伝子の検出を確認した。さらに、特定の転写因子等を過剰発現させた場合に発現変化する遺伝子群のスクリーニングをおこなっている。
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