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2004 Fiscal Year Annual Research Report

DNAチップを用いた病態解析法の開発

Research Project

Project/Area Number 12204012
Research InstitutionNational Cancer Center Research Institute

Principal Investigator

市川 仁  国立がんセンター(研究所), 腫瘍発現解析プロジェクト, プロジェクトリーダー (30201924)

Keywords遺伝子 / ゲノム / 発現制御 / 発生・分化 / マイクロアレイ / 急性骨髄性白血病
Research Abstract

本研究は、外来性に特定の遺伝子を発現させる等の操作を行った培養細胞の遺伝子発現データを用いて、疾患の遺伝子発現を理解する基盤を構築し、病態の把握や病因の解明に役立てる手法を開発することを目的としている。特に急性骨髄性白血病(AML)を対象とし、成熟好中球へ分化誘導が可能な細胞株を用いて好中球分化制御に働く遺伝子とパスウェイを明らかにするとともに、この情報を基に好中球系AMLの発症機構の解明を目指している。このため、まず、サイトカインG-CSFの投与により分化を誘導する系(G-CSF系)と、転写因子C/EBPα、C/EBPε、PU.1の発現により分化を誘導する系(C/EBPα系、C/EBPε系、PU.1系)を用いて得られた、マウス骨髄系細胞株L-GMの好中球分化の時系列遺伝子発現データを基に、各系において異なる制御パスウェイが働いているかどうかを検討した。その結果、これら4種の分化系において最終的に誘導される遺伝子発現は極めて類似しているが、その初期においては明らかに異なる遺伝子発現変化が見られ、分化誘導初期において異なるパスウェイが活性化されていることが明らかになった。特に、G-CSF系及びC/EBPα系においては、発現が特異的に上昇する遺伝子群(G-CSF系特異的遺伝子群及びC/EBPα系特異的遺伝子群)が顕著に見られ、これらの遺伝子群の発現状態によりどの好中球分化誘導パスウェイが活性化しているのかを判定できる可能性が示された。次に、19症例の好中球系AML(FAB分類M2)の臨床検体について、上記G-CSF系特異的遺伝子群とC/EBPα系特異的遺伝子群の発現を検討した。その結果、G-CSF系特異的遺伝子群についても、C/EBPα系特異的遺伝子群についても、その発現が低い一群の検体が存在することが明らかとなり、これらの白血病の発症にはそれぞれG-CSF分化パスウェイ及びC/EBPα分化パスウェイの阻害が関わっていることが予想された。

  • Research Products

    (3 results)

All 2004

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Impaired IgG production in mice deficient for heat shock transcription factor 1.2004

    • Author(s)
      S.Inoue, et al.
    • Journal Title

      J.Biol.Chem. 279

      Pages: 38701-38709

  • [Journal Article] Normal cells control the growth of neighboring transformed cells independent of gap junctional communication and Src activity.2004

    • Author(s)
      D.B.Alexander, et al.
    • Journal Title

      Cancer Res. 64

      Pages: 1347-1358

  • [Journal Article] Nemo-like kinase suppresses a wide range of transcription factors, including nuclear factor-κB.2004

    • Author(s)
      J.Yasuda, et al.
    • Journal Title

      Cancer Sci. 95

      Pages: 52-57

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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