2004 Fiscal Year Annual Research Report
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12206002
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
大森 正之 埼玉大学, 理学部, 教授 (80013580)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池内 正彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20159601)
田畑 哲之 かずさDNA研究所, 部長(研究職)
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Keywords | ラン藻 / Synechocystis / Anabaena / 信号伝達 / マイクロアレイ / 塩ストレス / 乾燥ストレス / ゲノム解析 |
Research Abstract |
1)ラン藻Synechocystisの転写調節ネットワーク、信号伝達ネットワークの解析: マイクロアレイを用いた、転写因子破壊株の網羅的な解析により、単細胞性Synechocystisの遺伝子発現機構の全体的な把握を試みた。特に温度変化や塩ストレスに対応した遺伝子発現の変化についてTwo-hybrid法やリン酸基転移反応の確認により、信号伝達ネットワークを明らかにした。 2)ラン藻Anabaenaの遺伝子機能解析: Anabaenaは細胞が数珠上に繋がった糸状性ラン藻であり、窒素固定能を持ち、さらに乾燥にも強い性質を備えている。本研究では、Anabaenaに固有の遺伝子を欠失した変異株を作成し、独自に作成したマイクロアレイを用いて、関連する遺伝子の網羅的解析と表現型の検索を行った。特に、窒素固定条件や乾燥条件、光刺激などで誘導される遺伝子について解析した。得られた実験結果から、ラン藻における機能分化と遺伝子構造の変化との関連を検証した。 3)ラン藻における比較ゲノム解析、統合データベースの構築: SynechocystisやAnabaenaのゲノム情報から予測される重要な遺伝子を大腸菌もしくはラン藻を用いて発現させ、そのタンパク質の生化学的な性質を明らかにするとともに、立体構造を予測した。また、他のラン藻や植物のゲノムとの比較を行い、生物に普遍的に存在する遺伝子、ラン藻に共通する遺伝子、種固有の遺伝子について統合的なデータベースを構築した。これらをもとにラン藻における遺伝子の多様化、あるいは遺伝子の伝播に関する検討を行い、遺伝子進化の本質について検討した。
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[Journal Article] In planta functions of the Arabidopsis cytokinin receptor family.2004
Author(s)
Higuchi M, Pischke MS, Mahonen AP, Miyawaki K, Hashimoto Y, Seki M, Kobayashi M, Shinozaki K, Kato T, Tabata S, Helariutta Y, Sussman MR, Kakimoto T.
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Journal Title
Proc Natl Acad Sci USA. 101・23
Pages: 8821-8826
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