2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12210003
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
桝 正幸 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (20243032)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千田 大 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90312842)
塩見 健輔 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (00311598)
|
Keywords | フロアープレート / 神経回路形成 / サルファターゼ / 標的遺伝子破壊 |
Research Abstract |
神経回路形成において中心的役割をはたすフロアープレート細胞に特異的に発現する遺伝子として我々が単離した新規のサルファターゼ(サルファターゼFP)とオートタキシンの機能解析を進めている。今年度は、まず遺伝子産物の解析として培養細胞に遺伝子を導入し、タンパク質の性質を調べた。その結果、サルファターゼFPは、従来のライソゾーム型のサルファターゼとは異なり、ゴルジ体や小胞体に局在する事が明らかになった。また、アリルサルファターゼの人工基質を分解できない事から、非アリルサルファターゼとして分類される事を明らかにした。一方、オートタキシンは膜蛋白質として合成されるが、殆どは細胞外領域で切断されて可溶性の蛋白として分泌される事、フォスフォジエステラーゼの活性を持つ事が明らかになった。 次いで、標的遺伝子破壊を行う為に、マウスのゲノムライブラリーをスクリーニングして、これらの遺伝子断片を単離し、定法に従って遺伝子破壊用のコンストラクトを作成した。現在、ES細胞への導入を始めている。また、遺伝子過剰発現の効果を調べる為のトランスジェニックマウス作成用コンストラクトも作り、マウス受精卵への注入を始めつつある。
|