2001 Fiscal Year Annual Research Report
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12213001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高田 賢蔵 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (30133721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南保 明日香 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 学振特別研究員
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Keywords | EBウィルス / 胃がん / EBER / アポトーシス / インターフェロン / 小RNA |
Research Abstract |
EBウイルスがコードする小RNA分子EBERはEBウイルス関連胃がん細胞に普遍的に存在している。我々の一連の研究は、この蛋白質に翻訳されない小RNA分子が発がん活性を担っていることを明らかにした。 1.昨年までの研究で、EBERがインターフェロンによるアポトーシス誘導を阻止することを明らかにした。本年度はそのメカニズムについて研究を行った。EBERがインターフェロンによって誘導されるセリン・スレオニン型キナーゼ分子PKRに結合し、その自己リン酸化を阻害すること、変異PKRを用いた実験によりEBERとPKRの結合がPKRのリン酸化阻害に必要であること、を明らかにした。以上の結果、EBERによるアポトーシス阻害がPKRの活性化阻止によることが明らかとなった。 2.ヒト上皮由来Intestine407細胞は上皮細胞におけるアポトーシス誘導モデルとして広く用いられている。Cycloheximideと抗Fas抗体処理によるアポトーシス誘導がEBER遺伝子の導入により阻止されること、すなわちEBERが上皮細胞においてアポトーシス阻止に働くことを明らかにした。 3.EBERトランスジェニックマウスを作製し、脾臓および胸腺でのEBERの発現を確認した。EBER発現による組織変化、病変発生について現在観察中である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nanbo, A.: "Epstein-Barr virus RNA confers resistance to interferon-a-induced apoptosis in Burkitt's lymphoma"EMBO J.. (in press).
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[Publications] Takada, K.: "The role of EBERs in oncogenesis (Review)"Cancer Biol.. 11. 461-467 (2001)
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[Publications] Maruo, S.: "Replacement of Epstein-Barr virus (EBV) plasmid with EBV-encoded EBER plasmid in Burkitt's lymphoma cells"J.Virol.. 75. 9977-9982 (2001)
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[Publications] Komano, J.: "Role of bcl-2 in Epstein-Barr virus-induced malignant conversion of Burkitt's lymphoma cell line Akata"J.Virol.. 75. 1561-1564 (2001)
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[Publications] Konishi, K.: "Role of Epstein-Barr virus-encoded latent membrane protein 2A on virus-induced transformation and virus activation"J.Gen.Virol.. 82. 1457-1463 (2001)
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[Publications] Maruo, S.: "Roles of Epstein-Barr virus glycoprotein gp350 and gp25 in the infection of various human epithelial cells"J.Gen.Virol.. 82. 2373-2383 (2001)