2004 Fiscal Year Annual Research Report
免疫アジュバントによるTh1活性化と抗腫瘍免疫増強
Project/Area Number |
12213025
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
高津 聖志 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10107055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 敏生 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40291306)
刈米 アイ 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50114450)
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Keywords | Ag85B / Peptide-25 / Th1抗原ペプチド / I-A拘束性 / IFN-γ / アジュバント活性 / トランスジェニックマウス / 細胞障害活性 |
Research Abstract |
本研究は、結核菌Ag85B由来Peptide-25の選択的Th1細胞活性化誘導による抗腫瘍免疫反応の増強機構を明らかにすることを研究目的としている。 本年度は、まずPeptide-25による抗腫瘍免疫増強機構を解析した。その結果、(1)Peptide-25自身は直接抗原提示細胞を活性化できないが、Peptide-25特異的CD4^+T細胞存在下に抗原提示細胞をTh1反応誘導型へと活性化できること、(2)この抗原提示細胞の活性化によって腫瘍特異的CTLの増殖とクローン出現頻度が上昇し、その結果抗腫瘍免疫反応が増強することが示された。 そこで、Peptide-25を特異的に認識するTCRを発現しているトランスジェニックマウス(P25TCR-Tg)を作出しPeptide-25によるTh1分化誘導機構をさらに検討した。その結果、(3)P25TCR-TgナイーブCD4^+T細胞はTCRからのシグナルのみで、副刺激分子、サイトカイン非依存的にTh1特異的転写因子T-betの発現が上昇すること、一方でTh2特異的転写因子GATA-3の発現を低下させ、結果としてTh1細胞へと分化できることが示された。 以上のことから、Peptide-25はPeptide-25特異的CD4^+T細胞に対し強力なTh1応答を惹起し、その結果抗原提示細胞を含めた反応環境をTh1型へと誘導し、共存する他の抗原に対する特異的免疫応答をも選択的にTh1型へと誘導する活性、Th1応答誘導型ヘルパーペプチドの効果を有していることが示唆された。それを利用することにより腫瘍特異的CTLの活性を増強できることが明らかとなった。
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[Journal Article] Roles of a conserved family of adaptor proteins, Lnk, SH2-B, and APS, for mast cell development, growth, and functions : APS-deficiency causes augmented degranulation and reduced actin assembly2004
Author(s)
Kubo-Akashi, C., Iseki, M.., Takatsu, K., Takaki, S.et al.
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Journal Title
Biochemical and Biophysical Research Communications 315・2
Pages: 356-362