2002 Fiscal Year Annual Research Report
染色体安定性と相同DNA組換えに関わる遺伝子群の機能解析
Project/Area Number |
12213059
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
高田 穣 川崎医科大学, 医学部, 教授 (30281728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木浦 勝行 岡山大学, 医学部, 講師 (10243502)
山本 和彦 川崎医科大学, 医学部, 助手 (40333223)
松下 暢子 川崎医科大学, 医学部, 助手 (30333222)
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Keywords | 相同組み換え / ファンコニ貧血 / ジーンターゲティング / DNA修復 / 複製後修復 |
Research Abstract |
1.従来解析してきた相同組み換え(HR)機構とファンコニ貧血(FA)の原因遺伝子の機能の関連について、ニワトリB細胞株DT40からジーンターゲティングによってFANCG、FANCD2、FANCCの欠損細胞を作製し、解析中である。これらの欠損細胞はいずれも、クロスリンク薬剤感受性などヒトのFA患者細胞と類似した表現型を示し、FAのモデルと考えて適切と思われた。ジーンターゲティング効率をいくつかの遺伝子座へのターゲティングベクターを用いて解析すると、FANCGでは数10%程度の軽度の低下、FANCD2では90%以上のはっきりした低下が見られた。さらに、染色体にノックインした人工組み換え基質SCneoに制限酵素I-SceI発現によって二重鎖切断を誘導し、そのHRによる修復を測定したところ、FANCG欠損で9分の1、FANCD2欠損で約20分の1に低下していた。これらのデータは、FA遺伝子のHR修復における役割を明確に示したはじめてのものである。 2.さらにFANCGと他のDNA修復経路の関係を明らかにするため、Xrcc3(HR)、Rad18(translesion sysnthesis)、Ku70(non-homologous end joining)、SNM1A(interstrand cross link repair)などとダブル変異株を作製し解析した。シスプラチン感受性によれば、FANCGとXrcc3、FANCGとSNM1Aはエピスタシスを示し、Rad18とFANCGはadditiveな表現型となった。これらの結果は、少なくともFANCGのシスプラチン感受性はHRに依存していることを示している。 3.現在さらにFANCCとRad18、Xrcc3とのダブルノックアウトを作製し解析中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Takata, M. et al.: "Conserved domains in the chicken homologue of BRCA2"Oncogene. 21(7). 1130-1134 (2002)
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[Publications] Wei, C.et al.: "Effects of double-strand break repair proteins on vertebrate telomere structure"Nucleic Acids Res.. 30(13). 2862-2870 (2002)
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[Publications] Tauchi, H. et al.: "Nbs1 is essential for DNA repair by homologous recombination in higher vertebrate cells"Nature. 420(6911). 93-98 (2002)
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[Publications] Okada, T. et al.: "Involvement of vertebrate polkappa in Rad18-independent postreplication repair of UV damage"J. Biol. Chem.. 277(50). 48690-48695 (2002)