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2000 Fiscal Year Annual Research Report

血管基底膜構築コラーゲンのがん浸潤、転移制御作用

Research Project

Project/Area Number 12215041
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

山口 典子  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (90251553)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀 久枝  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (80014190)
岡部 聡  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60242187)
青柳 傑  東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 講師 (40134704)
Keywords血管新生 / エンドスタチン / 腫瘍 / がん / コラーゲン
Research Abstract

がんの増殖、転移には血管新生が主要な役割を果たすことから、近年血管新生阻害剤の抗腫瘍作用が注目され、種々の薬剤が開発途上にある。その中でエンドスタチンは内因性の血管新生阻害因子、すなわち基底膜構成成分の分解産物であり、強力な抗腫瘍作用を示すことが報告されてきた。ところがエンドスタチンの作用の機序は全く解明されていないことから、本研究では分子レベルで作用メカニズムを解析することを目的とした。また平行して動物モデルを利用しヒト脳腫瘍並びに大腸癌に対する有効性を評価する事を計画した。エンドスタチンは内皮細胞特異的にその増殖、遊送を阻害することから受容体の存在を仮定し、細胞とエンドスタチンの結合を顕微鏡下で観察した結果、細胞膜に点状の特異的な染色像が認められた。またエンドスタチンを固定化したカラムを用いて内皮細胞抽出液中の結合画分を調製したところ、2種の蛋白が含まれており現在シークエンス解析から蛋白の同定を進めている。エンドスタチンに対する特異抗体を作成し性状解析を行った結果、nativeな抗原を認識するクローンが得られたので、その抗体を利用して免疫沈降法の確立、抗体カラムの作製を行った。エンドスタチンの活性中心の検索では分子表面に位置する領域が活性中心と推測され、ペプチドによる確認を行っている。ヒト脳腫瘍摘出組織の抽出液にはウエスタンブロットで25kDのエンドスタチン様のフラグメントが検出され、その発現量はグレードの高い悪性グリオーマで有意に増加していた。従って悪性度との相関性からマーカーとしての有用性が考えられた。ラットの脳内に腫瘍を移植し、エンドスタチンを投与して腫瘍の増殖に対する影響を検討した。腫瘍の大きさをMRIにより測定したところ投与群では対照群に比して明らかな増殖の抑制が認められた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山口典子: "「Vascular Biologyナビゲーター」エンドスタチン"メディカルレビュー社(印刷中). (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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