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2000 Fiscal Year Annual Research Report

アポトーシス抑制遺伝子EATのコンディショナルノックアウト法による生体内機能

Research Project

Project/Area Number 12215143
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

大喜多 肇  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50317260)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 梅澤 明弘  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70213486)
Keywordsアポトーシス / Bcl-2 / ノックアウトマウス / 蛋白質 / 胎児性癌 / 肺性幹細胞 / 分化 / トランスジェニックマウス
Research Abstract

申請者らは、独自に、ヒト胎児性癌細胞(EC細胞)の分化初期に発現が上昇する遺伝子としてEATを単離した。本遺伝子は、bcl-2関連遺伝子に属している。本遺伝子の過剰発現が、培養細胞では抗癌剤によって誘導されるアポトーシスを抑制すること、トランスジェニック・マウス(EAT-Tg)では、膵ラ氏島の過形成を生じることを明らかにした。本研究では、更に、EATの機能を詳細とするために培養細胞およびマウスにおいてノックアウトすることを目的とする。
本研究では、上述したEAT-Tgを100〜120週令まで飼育することにより、肝癌、悪性リンパ腫、肺腺癌、皮膚付属器腫瘍、皮膚線維肉腫といった腫瘍を発生することが明らかとなった。このことは、本遺伝子と腫瘍発生に深い関連があることを示唆している。また、これらの腫瘍は、発症時期が遅いため、EATが積極的に腫瘍を発生させるというよりもむしろ、アポトーシスの抑制を含めた間接的な関与が想定された。さらに細胞レベルでの機能を詳細にするために、マウスEC細胞であるF9細胞において本遺伝子のコンディショナル・ノックアウトを試みた。EATの重要なドメインが含まれるexon2を除去できるようなターゲッティングベクターを作製し、F9細胞に導入した。現在、450クローンをスクリーニング中である。本遺伝子をノックアウトしたF9細胞は、レチノイン酸などの添加によりアポトーシスによって死滅すると予想される。また、本遺伝子のコンディショナル・ノックアウトマウスを作製するために、胚性幹細胞に上述したターゲッティングベクターを導入し、132クローンをスクリーニングした。12クローンの相同組換体の候補を得たので、マウスを作製する予定である。これらのノックアウト法を用いた解析により、本遺伝子の細胞死、細胞増殖、分化に対する機能が解明されることが期待される。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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