2001 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん予防を目指した生活環境要因と血清エストロゲンに関する研究
Project/Area Number |
12218214
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
清水 弘之 岐阜大学, 医学部, 教授 (90073139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 則之 岐阜大学, 医学部, 助教授 (20163412)
近藤 直実 岐阜大学, 医学部, 教授 (50124714)
藤田 広志 岐阜大学, 工学部, 教授 (10124033)
永瀬 久光 岐阜薬科大学, 教授 (40141395)
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Keywords | 乳がん / エストロゲン / 大豆 / イソフラボン / ほてり / 妊婦 / マンモグラフィー |
Research Abstract |
閉経前女性を対象とした横断研究や介入研究から、血清エストロゲン値を規定する環境要因として、栄養、特に脂肪、大豆製品(イソフラボン)摂取が考えられることを既に報告した。 今回、閉経後女性を対象として、食物摂取頻度調査票による大豆製品およびイソフラボン摂取量推定に加え、生物学的指標としての血清イソフラボン代謝物、ゲニスタイン、ダイゼイン、エコールの測定をも行ったが、どの変数も血清エストロゲン値との間に関連は認められなかった。閉経前、閉経後で血清エストロゲンの規定因子が異なる可能性が示唆された。 また、閉経期に血清エストロゲン値が急激に低下することによって生じるとされる更年期症状の特徴的所見である「ほてり」は、大豆製品摂取の高い女性で発症が少ないことが認められた。一方、エストロゲン依存性があるとされる子宮筋腫や子宮内膜症は閉経前女性における子宮摘出術の適応となるが、大豆製品摂取量の多い女性には子宮摘出術の既往が少ない傾向が見出された。大豆製品摂取の各臓器への影響は内因性エストロゲンに修飾されるかもしれない。 乳がん予防を目指す本研究では、より直接的な知見を得るために、乳癌の危険因子とされるマンモグラフィー乳腺組織像に量的評価を導入し、血清エストロゲン値および血清・尿中イソフラボン代謝物との関連性を検討する調査を続行中である。また、新生児の臍帯血エストロゲン値を規定する母胎側の因子を探るための妊娠3・4ヶ月の妊婦を対象とした縦断研究は、約600名の妊婦のエントリーを得、食事調査、血清エストロゲン、尿中イソフラボン測定のための資料収集を続行中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Shimizu, N., Takeda, N.他: "Soy Product Intake and Serum Isoflavonoid and Estradiol Concentrations in Relation to Bone Mineral Density in Postmenopausal Japanese Women"Osteoporosis Int.. 13(印刷中). (2002)
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[Publications] Shimizu, H. 他: "Soy product intake and hot flashes in Japanese women : results from a community-pased prospect we study"Am. J. Epidemiol. 153. 790-793 (2001)
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[Publications] Shimizu, H. 他: "Effect of soymilk consamption on serum estrogen and androgen cencentrations in Japanese men"Cancer Epidemiol. Biomarkers. Prev.. 10. 179-184 (2001)
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[Publications] Shimizu, H. 他: "Soy product intake and premenopausal hystenectemy in a follow-up study of Japanese women"Eur. J. Clin. Nutr.. 55. 773-777 (2001)