2002 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん予防を目指した生活環境要因と血清エストロゲンに関する研究
Project/Area Number |
12218214
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
清水 弘之 岐阜大学, 医学部, 教授 (90073139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 則之 岐阜大学, 医学部, 助教授 (20163412)
近藤 直実 岐阜大学, 医学部, 教授 (50124714)
藤田 広志 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10124033)
永瀬 久光 岐阜薬科大学, 衛生学, 教授 (40141395)
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Keywords | 疫学 / 栄養 / エストロゲン |
Research Abstract |
血清エストロゲン値を規定する環境要因として、栄養、特に大豆製品(イソフラボン)摂取に注目しているが、植物エストロゲンであるイソフラボンについては、そのriskもbenefitも含め、健康に及ぼす影響に関心が持たれている。そこでイソフラボン摂取がトータルの健康指標としての死亡(全死亡)にどのような影響を与えるかを、高山市住民のコホートにおいて前向き研究で確認した。この約3万人を対象とした研究では、大豆製品摂取の高摂取群(上位1/5)の低摂取群(下位1/5)に対する死亡のハザード比は男女とも0.83で、男性においては統計的に有意に低い値であった。 乳がん予防を目指す本研究では、より直接的な知見を得るために、乳がんの危険因子とされるマンモグラフィー乳腺組織像に量的評価を導入し、血清エストロゲン値および血清・尿中イソフラボン代謝物との関連性を検討する調査を続行中である。同時に乳腺組織密度と乳癌リスクとの関連性を評価するためケース・コントロール研究のデザインを併用している。ケース160名、コントロール800名のデータ収集をおこなった。新生児の臍帯血エストロゲン値を規定する母胎側の因子を探るための妊娠3-4ヶ月の妊婦を対象とした縦断研究は、600名の妊婦のエントリーを得、内535名が出産に至った。これらの対象者のアンケート調査、食事調査、血清エストロゲン、イソフラボン代謝物測定のための尿・血液採取が終了した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Nagata C, et al.: "A prospective cohort study of soy product intake and stomach cancer death"Br J Cancer. 87. 31-36 (2002)
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[Publications] Masakarinec G. et al.: "Comparison of mammographic densities and their determinants in women from Japan and Hawaii"Int J Cancer. 102. 29-33 (2002)
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[Publications] Nagata C. et al.: "Soy and fish oil intake and mortality in a Japanese community"Am J Epidemiol. 156. 824-831 (2002)