2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12218226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古野 純典 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70128015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安波 洋一 福岡大学, 医学部, 助教授 (00166521)
壬生 隆一 九州大学, 医療技術短期大学部, 教授 (20200107)
池田 陽一 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (50311840)
池田 典昭 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60176097)
佐々木 淳 福岡大学, 医学部, 助教授 (90122697)
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Keywords | 大腸がん / ライフスタイル / 食物 / 栄養 / 患者対照研究 / 遺伝子 |
Research Abstract |
食物・栄養要因を含め、喫煙、飲酒、運動、肥満などの生活習慣要因と遺伝的感受性要因を多面的に検討するために、大腸がんの多施設患者対照研究を計画した。福岡市と近郊の基幹病院5施設の大腸がん手術症例を患者群とし、一般住民からの対照群を設定した。患者対照研究の実施に先立ち、食物・栄養素の習慣的摂取量を定量的に測定するために約150の食品・料理項目を画面に表示する食事調査用パソコン・ソフトを作成した。倫理委員会の承認が得られた施設で、平成12年10月以降順次、調査を開始した。平成13年2月までに大腸がん患者、住民対照それぞれ約150例について調査をおこなった。また、ほとんどの者から遺伝子解析についての同意を得て採血することができた。 一方、わが国における過去45年間の食物摂取量の変化を検討し、大腸発がんにかかわる食物・栄養要因としては、穀類の摂取量に対する肉あるいは脂肪の相対的摂取量が重要であることを指摘した。 また、従来から実施している大腸前がん病変である大腸腺腫の研究において採取保管していた血液試料を用いて、大腸腺腫症例及び正常対照それぞれ約200例について、葉酸代謝酵素MTHFRの遺伝子多型(O677T)の解析ならびに血漿葉酸濃度の測定をおこなった。全体としては飲酒との関連は見られなかったが、ホモ変異型で多量飲酒かつ葉酸低値の者において大腸腺腫リスクが著明に高まっていることが分かった。さらに、インスリン様増殖因子が大腸発がんに関与している可能性があるので、大腸腺腫の大きさとの関連性を検討するために、インスリン様増殖因子(IGF1)とその結合蛋白(IGFBP3)の血漿濃度を測定している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kono S, et al.: "Vegetables, Cereals and colon cancer mortality : long-term trend in Japan."European Journal of Cancer Prevention. 9. 363-365 (2000)
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[Publications] Hoshiyama Y, et al.: "Relation of cigarette smoking, alcohol use, and dietary habits to colon adenomas : a case-control study in Saitama, Japan."Asian Pacific Journal of Cancer Prevention. 1. 139-146 (2000)
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[Publications] Takeshita T, et al.: "Relationships between cigarette smoking, alcohol drinking, the ALDH2 genotypc and adenomatous types of colorectal polyps in male self-defense force officials."Journal of Epidemiology. 10. 366-371 (2000)
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[Publications] Marugame T. et al.: "Methylenetetrahydrofolate reductase polymorphism and risk of colorectal adenomas."Cancer Letters. 151. 181-186 (2000)
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[Publications] Inoue H, et al.: "Cigarette smoking, CTP1A1 MspI and GSTM1 genotypes, and colorectal adenomas."Cancer Research. 60. 3749-3752 (2000)
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[Publications] Inoue H, et al.: "Glutathione S-transferase polymorphisms and risk of colorectal adenomas."Cancer Letters. (発表予定). (2001)