2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12218226
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古野 純典 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70128015)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
掛地 吉弘 九州大学, 大学病院, 助教授 (80284488)
壬生 隆一 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20200107)
和田 守正 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (20220965)
|
Keywords | 大腸がん / 遺伝子多型 / 食物栄養 / 症例対照研究 |
Research Abstract |
生活習慣要因および遺伝的要因(遺伝子多型)と大腸がんとの関連を検討する目的で大腸がんの患者対照研究をおこなった。対象は福岡市と近郊3地域に居住する者である。患者群は手術目的で調査地域の8つの病院に入院した大腸がん患者である。対照は調査地域で無作為に選ばれた住民である。面接調査により食物摂取を含む生活習慣を調査し、遺伝子解析のために血液提供を受けた。患者の調査は2000〜2003年の期間に、対照の調査は2001〜2002年の期間におこなった。合計で840名の患者と833名の対照から調査協力を受けた。患者および対照の協力率はそれぞれ80%と60%であった。遺伝子解析の同意は患者685名と対照778名から受けることができた。遺伝子多型解析の結果、葉酸が大腸がんに予防的であること、胆汁酸生合成酵素の遺伝子多型の解析では右側結腸がんに胆汁酸が関与していることが明らかになった。また、運動不足と肥満が特に結腸がんの危険因子であること、飲酒が大腸がんの危険度を高めること、喫煙が大腸発がんの早い時期に関与していること、大腸ポリープ切除が直腸がんおよび左側結腸がんに予防的であることが判明した。5訂食品成分表を使用するために食事調査の解析が若干遅れていたが、食事調査の妥当性検討が済み、食物・栄養素と大腸がんとの関連について結果をとりまとめた。また、そのほかの働きが知られている遺伝子多型についても解析を進めた。
|
Research Products
(6 results)