2002 Fiscal Year Annual Research Report
各国におけるデリバティブの会計・監査および課税制度に関する総合研究
Project/Area Number |
12303005
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
古賀 智敏 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (70153509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
はげ山 幸繁 広島県立大学, 経営学部, 教授 (20072001)
田中 建二 日本大学, 経済学部, 教授 (60096857)
武田 隆二 大阪学院大学, 流通科学部, 教授 (80030708)
浦崎 直浩 近畿大学, 商経学部, 教授 (60203600)
本田 良巳 大阪経済大学, 経営学部, 教授 (30157101)
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Keywords | デリバティブ / デリバティブ会計 / 公正価値 / リスク管理 / デリバティブ課税 |
Research Abstract |
本研究は、世界の主要先進諸国におけるデリバティブの会計および監査制度と並んで、それに対する課税制度がどのように施行されているかを理論的・技術的かつ実践的な側面から体系的に調査・研究しようとするものであった。 平成14年度の研究は、各国におけるデリバティブの会計・監査・課税の理論と制度、並びに実践に関する総合的研究の完成を課題とする。本年度は、具体的には、次の2点を主たる課題とした。 1 中間報告書の発表:過去2年間の研究を通じて得られた成果を中間報告書(英文)としてとりまとめ、国際的な学会やセミナー等で報告することにより研究成果を還元するとともに、海外研究者との積極的な意見交換を通じて、国際的な知識の共有化と問題点の把握を図ることにした。具体的には、スウェーデンのヨーテボリ大学の国際セミナーにおいて報告を行った。 2 最終報告書の作成・具体的提言:平成12・13年度の研究を通じて、各研究者はそれぞれその年度の課題の達成に集中するだけでなく、絶えず最終年度における課題を念頭に研究を進めてきたので、それらを総合的にとりまとめ、わが国でのデリバティブに関する会計・監査・課税制度の改善に向けて積極的提言を行うこととした。本研究の成果については、ほぼ1,000ページにも及ぶ膨大な研究報告書として取りまとめ、日本会計研究学会特別委員会報告(平成12・13年度)および税務会計研究学会特別委員会報告(平成14年度)を通じて学界への積極的な還元を図った。 併せて、研究期間中、5回に亘り、各地において公開学術講演会を開催し、本研究成果を社会的にあまねく還元するよう努めてきた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 古賀 智敏: "新時代における会計理論のあり方"会計プログレス. 3号. 11-21 (2002)
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[Publications] 武田 隆二: "中小企業会計のあり方"企業会計. 54巻11号. 4-11 (2002)
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[Publications] 田中 建二: "減損会計導入の背景"証券アナリストジャーナル. 40巻・4号. 49-57 (2002)
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[Publications] はげ山 幸繁: "ドイツ企業のリスク早期認識システムとその監査"広島県立大学論集. 6巻・1号. 11-20 (2002)
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[Publications] 本田 良巳: "ドイツにおける金融派生商品の簿記処理"大阪経大論集. 53巻・3号. 25-47 (2002)
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[Publications] 浦崎 直浩: "金融資産・金融負債の構成比率の分析"税経通信. 57巻・7号. 50-58 (2002)
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[Publications] 古賀智敏, 河崎照行編著: "リスクマネジメントと会計"同文舘出版株式会社(近刊予定). (2003)