2001 Fiscal Year Annual Research Report
モデルマウスを用いた解析と罹患同胞対連鎖解析による変形性関節症原因遺伝子の探索
Project/Area Number |
12307030
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
大河 昭彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (30312945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 正志 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (50281712)
守屋 秀繁 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30092109)
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Keywords | 変形性関節症 / ankマウス / 疾患遺伝子 / 罹患同胞対連鎖解析 |
Research Abstract |
変形性関節症(OA)の成因に関わる遺伝子の解明を目的として、モデルマウスからのアプローチと罹患同胞対連鎖解析のための症例のDNA収集を行っている。 1.変形性関節症症例のDNA収集 罹患同胞対連鎖解析および相関解析のためのDNA収集を行っている。現在までに、複数の関節に外傷の影響のないOAをきたしている弧発例141例と姉弟例24組33sibshipsを収集した。平成14年度はこれを用いて罹患同胞対連鎖解析を行う計画である。 2.モデルマウスの遺伝子 遺伝性に関節の石灰化と変形をきたすankマウスにおける原因遺伝子ankのヒトhomologueであるヒトAnk遺伝子について、SNPs(一塩基多型)の検索を引き続き行った。これまでに、A1031G、G1559Aの2カ所のSNPsを同定しており、OA症例とコントロールのDNAを用いて、相関解析を行ったが、有意な相関はみられなかった。今後さらにSNPsの検索を進めていき、相関解析を継続する。 3.候補遺伝子アプローチによる相関解析 OAの成因に関わる可能性のある遺伝子を候補遺伝子として、その遺伝子内のSNPsについて相関解析を行っている。今年度は、軟骨変性に関わる可能性のあるMMPs(Matrix Metalloproteinases)遺伝子について相関解析を行った。OA患者138例とコントロール93例を用いて、MMP-1,3,9ののプロモーター部分の多型(これらは機能的に差異を有する多型であることが報告されている)について相関を検討したが、有意な相関はみられなかった。引き続き候補遺伝子アプローチによる相関解析を継続する。
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