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2000 Fiscal Year Annual Research Report

前立腺癌におけるアンドロゲン非依存性プログレッション関連遺伝子の同定と遺伝子治療

Research Project

Project/Area Number 12307035
Research InstitutionTeikyo University

Principal Investigator

佐藤 直秀  帝京大学, 医学部, 講師 (50287017)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 市川 智彦  千葉大学, 医学部, 講師 (20241953)
Keywords前立腺癌 / プログレッション / 遺伝子治療
Research Abstract

1)アンドロゲン受容体(AR)を発現していない前立腺癌細胞株であるDU145細胞に、ヒトAR遺伝子発現ベクターをトランスフェクションし、stableなトランスフェクタントDU-AR1およびDU-AR2細胞を樹立した。空プラスミドをトランスフェクションして得たDU-M細胞は対照に用いられた。DU-AR1およびDU-AR2細胞からmRNAを抽出し、ノザンブロット法でAR mRNA発現を確認した。抗AR抗体を用いた免疫組織染色でDU-AR1細胞におけるAR産物の局在を確認すると、10nMテストステロン存在下(+A)では核内に、また非存在下(-A)では細胞質内に多く認められる傾向にあった。
2)+Aと-AでDU-AR1およびDU-AR2細胞の成長をin vitroで観察した。DU-AR1細胞では、+Aで成長が抑制される傾向がみられたが、有意差はなかった。DU-AR2細胞では特に目立った傾向は認められなかった。
3)DU-AR1細胞を+Aと-Aで培養し、mRNAを抽出して両者の発現の差を調べた。ヒト脳細胞のcDNAライブラリー由来のDNAチップを用いてハイブリダイズさせ、DNAチップ読み取り装置で解析した。+Aのみで発現しているmRNAはアンドロゲン感受性増殖抑制遺伝子である可能性があるが、現在のところ有意な遺伝子は確定できていない。
4)別のAR非発現前立腺癌細胞株であるPC3細胞を用いて、ヒトAR遺伝子発現ベクターをトランスフェクションしたが、stableなトランスフェクタントは得られなかった。そこでAR発現ベクターを一過性にトランスフェクションすると、PC3細胞の増殖はわずかながら抑制された。従ってPC3細胞の場合は、AR遺伝子の導入自体が成長抑制に関与していると推測された。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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