2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12307039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
波利井 清紀 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (50111539)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 幸恵 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
吉村 浩太郎 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (60210762)
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Keywords | 免疫抑制 / 培養細胞 / Embryonic Stem Cell / レチノイド / FK506 / BMP-2 |
Research Abstract |
1)本年度は,本研究を最も効率的に推進し,かつ,実用化に導くために,研究材料(ドナー組織)をEmbryonic Stem Cell(以下,ES細胞)に限定して研究を行った。ポジティブコントロールとして,レシピエントにはSCIDマウスを用い,各種免疫抑制手段を検討した。まず,2000年にヒフの局所免疫抑制法として報告された,レチノイド局注をおこなった。(レシピエントはBalb/cマウス)。(結果)陽性対照のSCIDマウスでは全例テラトーマ形成が観察されたが,Balb/cマウスにレチノイドを局注した例では全例テラトーマ形成は見られなかった。現在,FK506注との比較を行っているところである。 2)ES細胞のより実用的な使用方法として,ES細胞を骨に誘導する方法を検討した。方法としてはBMP-2アデノウィルスを用いた。(結果)In.vitroではBMP-2アデノウィルス感染により骨誘導がおこった。次年度はES由来細胞(骨化させたもの)を免疫抑制された動物へ移植する予定である。
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[Publications] Yukie Kitano: "Selection, enrichment, and culture expansion of murine mesenchymal progenitor cell by retroviral transduction of cycling adherent bone mar cell."Experimental Hematology. 28(12). 1460-1469 (2000)