2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12307042
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小林 千尋 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (80126226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 健二 明海大学, 歯学部, 講師 (20170318)
小森 規雄 日本大学, 歯学部, 助手 (60153681)
永井 旺介 神奈川歯科大学, 講師 (10121021)
中嶋 正人 朝日大学, 歯学部, 講師 (50113048)
飯田 浩司 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00291344)
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Keywords | ニッケルチタンファイル / 手腕部筋活動 / ダブルインジェクション法 / 反射光の強度スペクトラム / 歯科用CCDカメラ / 変色歯の漂白 |
Research Abstract |
小林千尋らは,二種類のガッタパーチャを注入する新し根管充填法「ダブルインジェクション法」の臨床応用を進めた.新しい,ガッタパーチャおよびガッタパーチャ注入装置を開発中である. 中嶋らは,出力900mJ/P,直径400μmのフィパーを用い,上顎前歯の根尖部まで根管拡大が可能かを検討したところ,オリジナルの根管壁を均一に切削することはできなかったが、根尖部まで拡大できることが示唆された. 庄司らは,ニッケルチタン製ファイル(GC社試作:タックエンドファイル)に関して,拡大/形成に要する時間、および彎曲根管での変位量について透明レジンでの模擬根管を用いて検討を行った.その結果、彎曲根管での追従性が良く、作業時間の短縮が望めることが判明した. 栢らは,加熱により表面処理を行い,ファイルの切削能率および機械的強度を測定した.結果として,500℃を超える熱を加えると,切削能率,機械的強度とも著明に低下した. 小澤らは,根管形成時の術者の手腕部筋活動について研究し,手用根管拡大器具のハンドル径および衛者の手首の角度による影響を受けることが分った. 井川らは,ヒト抜去歯割断面の汚染歯質および健全歯質に対して白色光を照射した際に得られる反射光の強度スペクトラムを調べた結果,汚染歯質からは光源自体の強度ピークに加え約650nmにもピークが得られた. 村山らは,市販のCCDカメラでは,解像度の問題から根管深部における診断では利点が見いだせなかった、髄床底付近あるいは露髄確認においては強拡大像を得られることで診断の信頼性が高まった. 田中らは,ヒト抜去前歯を選別し根管充填後,ヒト血液及び硫化鉄を用い人工的に変色歯を作製した.数種の色差計により変色歯作製前後で測色し,作製した変色歯が漂白試験に用いうることと最適な測色方法を確認した.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 杉村博行,小澤寿子 他6名: "根管拡大時の前腕部筋活動の実験的研究"日歯保存誌. 43. 132 (2000)
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[Publications] 杉村博行,小澤寿子 他6名: "根管拡大時の手腕筋の筋活動について"日本歯科人間工学会第16回研究発表大会講演論文集. 12-13 (2000)
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[Publications] 小林千尋: "新しい根管充填法-ダブルインジェクション法-"日歯内療誌. 21・1. 33-38 (2000)
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[Publications] 小林千尋: "エンジンとニッケルチタンファイルによる根管形成(2)"日歯内療誌(投稿中). 22. (2001)
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[Publications] 小林千尋: "エンドドンティックス21世紀への展望(分担執筆)"クインテッセンス出版. 228 (2000)