2000 Fiscal Year Annual Research Report
文化・言語・ジェンダーに配慮した科学教師教育プログラムに関する国際共同研究
Project/Area Number |
12308006
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小川 正賢 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (80143139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野上 智行 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80127688)
大辻 永 茨城大学, 教育学部, 助教授 (20272099)
川崎 謙 高知大学, 教育学部, 教授 (00116451)
隅田 学 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (50315347)
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (90237470)
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Keywords | 科学教育 / 文化研究 / 言語 / ジェンダー / 教師教育 / 国際共同研究 |
Research Abstract |
本研究は、文化・言語・ジェンダーという視点から「科学技術教育」という営為を再検討してみようとする研究運動の成果を統合して、21世紀を見通す科学技術教育の世界標準像を模索しようとする試みの一つであり、具体的には、科学技術教育を担う教師を育成する教師教育プログラム像の検討と策定という新しい方法を採用する。 本年度は、初年度ということで、以下のような研究活動を実施した。 1.本研究全体を通して、メンバー間の恒常的なコミュニケーション・ルートとして、電子メールシステムによるメーリングリストを立ち上げた。現在のところ、国内研究者だけのメーリングリストと、海外研究者を含めたメーリングリストが動いており、常時、研究情報の交換がなされている。 2.文化・言語・ジェンダーに関する研究資料の収集活動を展開した。(海外の研究拠点の訪問と聞き取り調査を行い、必要資料を収集した。) 3.9月末に、海外の研究協力者も含めて、本研究の関係者が一堂に会した非公開ワークショップを神戸において開催し、現在までの学界の研究動向をレビューするとともに、本研究で探究すべき課題を明確にし、次年度以降の研究方向について議論を行った。また、ワークショップのまとめとして、研究アジェンダを採択した。 4.予備的研究の一つとして、アジア諸国での子どもたちの「科学者イメージ」に関する比較研究の可能性をさぐるために、1月に松山でワークショップを実施した。 次年度は、本研究の存在を世界の学界に知ってもらうために、第三のメーリングリスト(興味を持つ研究者に研究を公開し参加してもらうため)を立ち上げて、議論をさらに深めていく予定になっている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小川正賢: "科学教育の文化研究-新しい研究運動-"科学教育研究. 24・2. 81-88 (2000)
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[Publications] Ogawa,M.: "Reform Japanese style : Voyage into an unknown chaotic future. "Science Education. (印刷中). (2001)
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[Publications] Aikenhead,G.& Otsuji,H.: "Japanese and Canadian Science Teachers' Views on Science and Culture"Journal of Science Teacher Education. 11・4. 277-299 (2000)
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[Publications] 川崎謙: "実験-その日本的様相-"科学教育研究. 25・1(印刷中). (2001)