2000 Fiscal Year Annual Research Report
超低被曝PETをめざした無用イベントの有用化によるPETの超高感度化の研究
Project/Area Number |
12308023
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石井 慶造 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00134065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 正敏 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 教授 (00125501)
松山 成男 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70219525)
山崎 浩道 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00166654)
四月朔日 聖一 東北大学, サイクロトロンラジオアイソトープセンター, 教務職員 (30210967)
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Keywords | 超低被曝PET / 無用イベントの利用 / 超高感度化 / 非同時計数 / 全身用PET |
Research Abstract |
本研究のために、東北大TOF-PET(PT711)システムを、東北大学サイクロトロンRIセンターの研究棟3階のTOFPETガントリー室および3DPET制御室から、同施設のサイクロトロン棟2階のターゲット準備室1に移設した。同準備室のバックグラウンドを測定し、PET研究に対して十分低バックグラウンドであることを確認した。PT711の移設後、標準放射線源を用いて実際に測定を行い、動作不良部のチェックを行った。幾つかの検出器部が故障していたため部品交換を行い、全ての検出器が正常な検出効率となったことを確認した。更に各検出器のエネルギー閾値の調整、TOFのための時間原点の調整を行うことにより、PT711で正常に画像データが取得できる状態にした。現在PT711に接続されているワークステーションはハードディスクの容量が小さく、更にデータ記録デバイスも旧式すぎて他に互換性のある装置がほとんど無いために、データ解析の際に非常に不便な状況であった。そこで新たにハードディスク容量の大きいワークステーションを購入してPT711に接続し、更にこのワークステーションをネットワークに接続することにより、データの保持・送信のための環境を改善した。本研究においては、任意のポジトロン放出核種の濃度分布における非同時計数データを得る必要がある。そこで、ガントリー部リング内の任意の位置に2つのポジトロン放出線源を移動・固定するためのゴニオメータ型ファントムを設計し製作した。このファントムは、線源の半減期が短いため短時間で迅速にデータ収集を行う必要があること、実験者の被爆を極力抑える必要があることから、2つの線源の位置をリモートコントロールできるように設計した。今後は、このファントムを用いた測定を行い、ポジトロン放出核種分布と非同時計数との相関データを収集する。
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[Publications] Mizuta T.,Ishii K.,Yamazaki H.,Matsuyama S.Oishi Y.,Itoh M.,Yamaguchi K, et al: "A Boundary Formation Method Using a Median Filter Procesing for Attenuation Correction in 3D-PET"CYRIC Annual Repout 1999. 82-90 (2000)
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[Publications] Nagasawa M.,Suzuki A.,Ishii K.,Yamazaki H.,Matsuyama S. et al: "Phase-Coneation Analysis between EEG and MEG Simultaneously Measured by a Simple System Composed of one-channel SQUID Fluxmeter and twe-channel EEG device"CYRICAnnual Repout 1999. 91-96 (2000)
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[Publications] 石井慶造: "3次元ポジトロンCT:3D-PET"放射線. 26・2. 27-39 (2000)
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[Publications] 伊藤正敏,田代学,石井慶造,濱田和雄,藤本敏彦: "三次元ポジトロンCTとその臨床応用"放射線. 26・2. 41-45 (2000)