2000 Fiscal Year Annual Research Report
フェライトをバイオ・リガンドに固定した診断・治療用・磁性プローブ
Project/Area Number |
12309004
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
阿部 正紀 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70016624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日比 紀文 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (50129623)
半田 宏 東京工業大学, フロンティア創造共同研究センター, 教授 (80107432)
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Keywords | フェライト超微粒子 / 磁性バイオプローブ / マグネタイト / スピネル型 / BSA / CMC / 生体高分子 / 磁気分離 |
Research Abstract |
(1)マグネタイト微粒子の作製と評価 比表面積が大きく分散性のよいマグネタイト微粒子として、当初予測した粒径(40-100nm)よりはるかに小さく(7-10nm)作製する技術を開発することができた。すなわち大気に開放された容器に容れられた純水を撹拌しつつ、そこにFeCl_2+FeCl_3の反応液とNH_4OH水溶液を添加するだげという簡単な操作で、反応液中のイオン比をFe^<3+>/Fe^<2+>=1.0とすることによって前記の超微粒子を室温以下(5-25℃)の完全中性条件(pH=7.0)下で、しかも数分内の短時間で作製することができた。このマグネタイトに他の金属イオンM(=Ni,Co,Mn,Zn)を固溶させることにより、飽和磁化と抗磁力を任意の値に調節したスピネル型磁性微粒子を作製することもできた。 (2)抗がん磁性プローブの作製と評価 抗がん剤にフェライト微粒子を固定して、磁気分離可能な抗がん在性プローブを作製するための基礎実験としてアルブミン(MSA)とカルボキシルメチルセルロース(CMC)の水溶液中で前記(1)の実験を行い、これらの生体高分子にFe_3O_4微粒子が固定化されていることをUVスペクトルおよびVSM測定などによって確認した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 西村一寛: "フェライトめっき法によるマグネタイト膜の室温合成"日本応用磁気学会誌. 24・4-2. 515-517 (2000)
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[Publications] 西村一寛: "室温フェライトめっきによるマグネタイト膜の堆積速度"粉体および粉末冶金. 47・7. 733-736 (2000)
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[Publications] Masanori Abe: "A Chemical Method Preparing Oxide Magnetic Films at 24-100℃, and Its Applications"Electrochimica Acta. 45. 3337-3343 (2000)
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[Publications] Masanori Abe: "A Soft Solution Processing Technique for Preparing Ferrite Films and Their Applications"MRS BULLETIN. 25・9. 51-55 (2000)
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[Publications] Y.Nakayama: "Electrical and Magnetic Properties of Magnetite Films Prepared by Ferrite Plating"Trans.Materials Research Society of Japan. 25・4. 1151-1154 (2000)
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[Publications] Kazuhiro Nishimura: "Conditions for Synthesizing Magnetic Films at Room Temperature by Ferrite Plating : Discussion Based on Equilibrium Kinetics"Trans.Materials Research Society of Japan. 25・4. 1187-1190 (2000)