Research Abstract |
1成果報告:成果報告会を平成13年9月24日に東京で開催した。 2研究成果: (1)ミトコンドリアDNAクローンの構造決定:村井は#63(35,769bp)と#126(34,832bp)、塩月は#66(36,246bp)と#162(38,872bp)、荻原は#92(37,038bp)と#160(36,135bp)、宮下は#5(33,266)と#102(37,709bp)、椎名は#74(34,458bp)、寺地は#39(16,662bp)と#135(36,521bp)、中村は#146(36,595bp)と#190(39,803bp)、村田は#6(38,445bp)と#51(34,696bp)のクローンの全塩基配列を決定した。これらクローンの総塩基数は527,047bpに達した。山崎は2つのソフト、DynaclustとAssemble-Viewerを用いてクローンのアラインメントを解析した。常脇(代表者)は解析結果の総合的な取りまとめを行った。以下はその結果である。 (2)同定されたミトコンドリア遺伝子:rrn5,rrn18,rrn26の3種RNA遺伝子、trnC, trnE, trnG, trnI, trnK, trnM, trnN, trnP, trnQ, trnS, trnYの11種tRNA遺伝子、atpA, atp6,atp8,atp9,cob, cox1,cox2,cox3,nad1,nad2,nad3,nad4,nad5,nad6,nad7,nad9のATP合成酵素と電子伝達系の16遺伝子、rpl5,rpl16,rps3,rps4,rps7,rps12,rps13,rps14の8個のリボソームタンパク質遺伝子、ccb256,ccb438,ccb452,ccbBのチトクロームc生合成系の4遺伝子、それにmatrや若干のORFに対応する遺伝子を同定した。 (3)ミトコンドリアDN4分子の数と形状:37遺伝子を含む190,267bpの線状分子、これからtrnK遺伝子の重複を介する分子内組換えによって切り出される91,987bpの環状分子、および、それぞれが56,895bp(15遺伝子)、39,803bp(6遺伝子)、34,458bp(10遺伝子)、36,246bp(12遺伝子)、38,872bp(9遺伝子)、34,696bp(9遺伝子)、36,521bp(5遺伝子)の7線状断片が同定された。これら断片が形成する分子の形状を確定するには、さらにクローンを追加して構造を決定する必要がある。
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