2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12355021
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高田 邦道 日本大学, 理工学部, 教授 (70059715)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 雅隆 横浜商科大学, 商学部, 教授 (30218424)
塚口 博司 立命館大学, 理工学部, 教授 (80127258)
苦瀬 博仁 東京商船大学, 商船学部, 教授 (10186398)
小早川 悟 日本大学, 理工学部, 助手 (70277383)
黒後 久光 日本信号株式会社, 営業本部, ITS担当係長(研究者)
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Keywords | 社会実験 / 端末物流対策 / ポケット・ローディング・スペース |
Research Abstract |
本年度の研究概要は、昨年度より検討を行ってきた東京都練馬区江古田地区において、ポケット・ローディング・システムを利用した「貨物車専用荷さばき駐車場」社会実験の実施および実態調査を中心に行った。 社会実験は平成13年3月から1年間の予定で実施中である。社会実験の実施にあたりポケット・ローディング・システムを西武池袋線江古田駅半径500m圏内の4ヶ所6スペースに設置した。利用状況は、コントロール・センターを通じて24時間データを収集しており、平成13年11月末までの4ヶ所合計の利用状況は、カード無しの一般利用が487台で平均利用時間が2:44:08であり、カード保有者の会員利用が90台で平均駐車時間が1:24:50であった。 また、社会実験実施前の平成13年3月21日と社会実験実施中の平成13年7月4日に各ポケットローディング設置場所から半径100m圏内において連続駐車実態調査と荷さばき活動を行う車両を対象とした荷物のヨコ持ち追跡調査を行った。調査結果は、実験前の調査では総駐車台数が383台で荷さばき活動を行った車両が156台(40.7%)であり、実験中の調査では総駐車台数が652台で荷さばき活動を行った車両が237台(36.3%)であった。 トラックドライバーおよび配送管理者に対しても、路外荷さばき施設に関するアンケートを実施しており、それぞれ367票と60票のアンケートが回収済みである。また、江古田地区の商店会に対するアンケートも実験終了時点で実施する予定である。 さらに、一研究の社会実験では限界があり、これらの結果をもとに、練馬区と協力して同区石神井公園地区においてもポケット・ローディング・システムの社会実験を行い、貨物車の路上駐車を排除するとともに次のステップとして自転車走行空間の確保をはじめとする道路空間の有効利用の考え方を提案すべく、実験および調査を実施している。 (794文字)
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 高田 邦道: "環境の安全保障としての交通需要マネジメント-世界の思潮と日本での課題-"運輸と経済. 61・3. 43-49 (2001)
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[Publications] 高田 邦道: "環境の安全保障としての交通需要マネジメント-日本型TDMの提案-"運輸と経済. 61・4. 31-37 (2001)
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[Publications] H.Kurogo, Y.Ezaki, K.Takada, S.Sasaki, S.Kobayakawa, ほか: "PHYSICAL DISTRIBUTION SYSTEM USING ITS TECHNOLOGY -PLS Social Experiments in the Commercial Districts Adjacent Residential Areas-"The Proceedings of 8^<th> World Conference on Intelligent Transport System(ITS). (CD-ROM). (2001)
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[Publications] 高田邦道, 苦瀬博仁, 岐美宗, 小早川悟ほか: "道路空間の有効利用"土木計画学研究・講演集(スペシャルセッション). 23・1(CD-ROM). (2001)
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[Publications] 高田 邦道: "公共交通のあり方-その成功の秘訣「安心して歩ける生活環境を軸に」"国土と政策. 21. 13-17 (2001)
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[Publications] 高田, 苦瀬, 橋本, 塚口, 岐美, 黒後, 佐々木, 小早川ほか: "交通需要マネジメント施策としての路上物流管理に関する研究(その2)"日本交通政策研究会 日交研シリーズA-314. 38 (2001)