2001 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病発症に関連するiSNPマーカーの獲得と遺伝子診断への応用
Project/Area Number |
12357006
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
武田 純 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (40270855)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸村 秀明 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (70217553)
堀川 幸男 群馬大学, 生体調節研究所, 助教授 (10323370)
|
Keywords | 2型糖尿病 / 遺伝子異常 / 多因子疾患 / ゲノム / インスリン分泌 / MODY / 転写因子 / EST |
Research Abstract |
主たる糖尿病遺伝子が膵島で発現していることは疑いない。申請者らは、単一遺伝子異常の2型糖尿病(MODY)の原因遺伝子(転写因子)解析によって、膵と発生原基が共通である小腸も疾患発症に協調して関与する事を見い出した。従って、両組織の共通遺伝子に特異的なSNPを集積して糖尿病発症との関連解析に供することは効果的である。初年度からのESTの収集作業を継続し、ヒト遺伝子収集は完了した(ラット、マウスもほぼ終了)。クラスタリング解析により、これらは6,806種類の重複しないESTで構成された。ヒトゲノムには30,000-40,000種類の遺伝子が存在すると推定されているので、本研究により、発現が比較的高い1/5-1/6の遺伝子は既に網羅されたと考えられる。クラスターを形成した群は 3,984種類であり、シングルESTは2,822個であった。これらのESTについてBLASTサーチを行い、既知と未知遺伝子に分類した結果、クラスターを形成したESTは大半が既知のタンパクをコードするものであった(90%)。一方、シングルの群は逆に大半が未知遺伝子であった(76%)。ESTコード蛋白を機能別に分類すると、遺伝子や蛋白発現に関連するものが最も多く認められた(14.5%)。同群をさらに亜分類すると、転写関連蛋白(132種類)が最も出現頻度が高かった。これらの転写因子群にはHNF転写因子および共役分子も多く含まれたので、新規の関連分子を獲得するのに有効なプールと判定された。これらのESTを用いて、現在、膵ラ氏島特異的なDNAマイクロアレイの作成とSNP探索を行っている。
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] H.Nishigori et al.: "Mutations in the small heterodimer partner gene are associated with mild obesity in Japanese subjects"Proc.Natl.Acad.Sci.USA.. 98. 575-580 (2001)
-
[Publications] L.Yu et al.: "Genetic variation in the hepatocyte nuclear factor (HNF)-3α gene does not contribute to maturity-onset diabetes of the young in Japanese"Horm.Metab.Res.. 33. 163-166 (2001)
-
[Publications] H.Mori et al.: "The Pro^<12>-Ala substitution in PPAR-γ is associated with resistance to development of diabetes in the general population : Possible involvement in impairment of insulin secretion in individuals with type2 diabetes"Diabetes. 50. 891-894 (2001)
-
[Publications] Y.Aihara et al.: "Assignment of SLC17A6 (alias DNPI), the gene encoding brain/pancreatic islet-type Na^+- dependent inorganic phosphate cotransporter to human chromosome 11p14.3"Cytogenet.Cell Genet.. 92. 167-169 (2001)
-
[Publications] M.Hayashi et al.: "Differentiation-associated Na^+-dependent inorganic phosphate cotransporter (DNPI) is a vesicular glutamate transporter in endocrine glutamatergic systems"J.Biol.Chem.. 276. 43400-43406 (2001)