2002 Fiscal Year Annual Research Report
現代中国を中心とした利益団体および市民社会組織の比較実証的研究
Project/Area Number |
12372001
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
辻中 豊 筑波大学, 社会科学系, 教授 (70145944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 華津子 筑波大学, 社会科学系, 講師 (00344854)
高原 明生 立教大学, 法学部, 教授 (80240993)
国分 良成 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (20146567)
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Keywords | 中国 / 社団 / 利益集団 / 市民社会 / 比較政治 / NGO / NPO / 利益団体 |
Research Abstract |
本年度研究は、一方で昨年度の調査に引き続き、北京大学政治発展・政府管理研究所との共同調査に基づき、中国における社団の法人格、活動範囲や財政、組織人員、職員数、組織目的などの組織属性、行政や政治組織との相互関係、政策関心や政策活動、政策決定に対する直接・関節の関与などの活動様態を明らかにし、日本その他諸外国との比較検討の試料を作成するため、北京市と浙江省を中心とした地域の団体調査データの基礎分析を行い、『団体の基礎構造に関する調査(中国)C-JIGSコードブック』を編集した。これには、中国語および英文での質問票、コード表、単純集計などを掲載した。また同調査データの20%ランダム抽出データによるデータチェック作業も行った。この過程で中国での研究協力者と現地で研究打ち合わせを行い、頻繁に研究連絡を続けた。さらに中国との実証比較対象として、権威主義性を残したトルコとの比較調査の可能性を探るため、トルコに協力者を派遣した。他方で、各共同研究者は、中国社会のマクロな把握(システム転換期の中国、China's Place in Global Politics)、共産党(共産党と所有制改革)、労働組合(共産党と労働組合:経済体制と「工会」)それぞれについて基礎研究を発展させた。その過程で、共同研究者の一人をアメリカに派遣し、同地での中国研究の成果の収集に努めた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 国分 良成: "システム転換期の中国"財団法人 日本国際問題研究所 『グローバル化時代の中国』所収. 1-20 (2002)
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[Publications] Ryosei Kokubun: "East Asian Security and Japan-US-China Relations"CHINA'S PLACE IN GLOBAL GEOPOLITICS, Routledge Curzon. 15-31 (2002)
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[Publications] 高原 明生: "中国共産党と所有制改革"財団法人 日本国際問題研究所 『グローバル化時代の中国』所収. 21-45 (2002)
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[Publications] 小嶋 華津子: "中国共産党と労働組合-経済体制改革と「工会」-"筑波法政. 第33号. 71-101 (2002)
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[Publications] Kazuko Kojima, Ryosei Kokubun: "The 'Shequ Construction' Programme and the Chinese Communist Party"The Copenhagen, Journal of Asian Studies. 16. 86-105 (2002)
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[Publications] 辻中 豊 編著: "団体の基礎構造に関する調査(中国) C-JIGSコードブック"いなもと印刷. 192 (2003)