2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12410025
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 隆夫 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60272449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬山 淳一郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (90302653)
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Keywords | 両眼立体視 / 奥行知覚 / 両眼視差 |
Research Abstract |
裸眼立体視の像の大きさに関する検討をすすめた。この問題でキーになることは,輻輳の情報から奥行きを知覚できるのかという問題である。教科書などでは,数m以内ではそうした知覚が可能であるとされているが、Erklensら(1985)は1m程度の距離について否定的な結果を得ている。さらに,我々は50cm程度の観察距離においても,輻輳からは距離知覚が生じないという結果を得ている。こうした事実を考慮に入れた上でハプロスコープ使い,輻輳角を系統的に変化させる実験を行い,(1)輻輳情報の距離知覚への影響は存在する,(2)輻輳情報は大きさの知覚にも影響する,(3)その両者が相反する情報となり,通常の距離知覚には輻輳の効果は少ない,(4)輻輳からは距離の知覚には直接反映しない距離の内部表現が存在するなどの諸点が明らかになった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 佐藤 隆夫: "ヴァーチャル・リアリティーと実験心理学"基礎心理学研究. 第19巻. 113-116 (2001)
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[Publications] 茅原拓朗, 小木哲朗, 廣瀬通孝, 佐藤隆夫: "光点とランダムドットパタンの運動に誘導される聴覚運動"日本バーチャルリアリティ学会論文誌. 6巻・1号. 37-41 (2001)
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[Publications] T.Kayahara, T.Sato: "Two types of representation for uni-directional frequency change revealed by the changing frequency aftereffect"Acoustical Science and Technology. 22巻・1号. 53-55 (2001)
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[Publications] T.Kayahara, T.Sato: "Auditory motion induced by visual motion and its dependence on stimulus size"Proceedings of IEEE Virtual Reality 2001 Conference. 241-245