2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12410045
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小島 秀夫 茨城大学, 教育学部, 教授 (50111349)
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Keywords | 教師調査 / 全国調査 / 教師の悩み / 教師の困難 / 不登校児 |
Research Abstract |
本研究ではいくつかの教師の調査を実施したが、ここでは「教師の社会意識と教育意識に関する全国調査」の結果の一部を示してかくこととする。この調査は全国の小・中学校の一般教師を対象とした調査であり、初めの全国調査である。調査対象者は3500人であり有効回収率は62.4%であった。教師の悩みとして比率が高いものとしては「毎日の校務に追われて、授業の準備や生活指導が十分できないこと」(63.4%)、「忙しすぎて学校で子供達と遊んだり、話したりする時間がとれないこと」(55.3%)、「学校の仕事が忙しすぎて、私生活が犠性にされすぎていること」(49.7%)などであることが明らかにされた。教師が多忙すぎることがあらためて確認された。 教師が過去1年間に体験した困難としては「不登校児」(41.5%)、「生徒間のいじめ」(32.3%)、「生徒の非行」(23.8%)であることが明らかにされた。これらの困難の比率は小学校よりも中学校において高くなっており、中学校において問題が深刻であるといえる。民間人の管理職への採用に対しては、「採用に賛成」(12.9%)、「どうともいえない」(48.2%)、「採用に友好」(38.8%)、無回答(0.1%)となり、賛成よりも反対の意見が多いことが明らかとされた。賛成の比率は女性よりも男性においてやや高かった。今年度は研究の初今度であるために詳しい分析はなされていない。次年度はこれらのデータを詳しく分析していく予定である。
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