2000 Fiscal Year Annual Research Report
福祉市民事業の可能性-グリーンコープ連合福祉ワーカーズ・コレクティブの場合
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12410049
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上野 千鶴子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90132307)
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Keywords | 地域福祉 / 介護保険 / 生協福祉ワーカーズコレクティブ / 居宅支援事業者 / ケアローク / 要介護者 |
Research Abstract |
本研究は、高齢社会の地域福祉の担い手として注目をあつめている市民事業体が経営体として継続可能な条件をさぐることを目的としている。対象は九州地域に展開するグリーンコープ連合、グリーンコープ福祉連帯基金傘下の福祉ワーカーズコレクティブである。2000年3月現在で54団体、登緑ワーカー1,680名。うち43団体が指定事業者として介護保険に参入した。事業内容は居宅家事・介護支援事業、ミニデイサービス事業、食事サービス事業等である。利用可能なエリアは山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島7県下45市93町9村に拡がっており、利用者数は2,930人にのぼる。ケア時間の総数は2000年3月時で1ヶ月間に20,313時間、ケア件数は1,233件。介護保険参入後、ケア件数、ケア時間数共に増大した。 すでに実施済みのワーカー調査にひきつづき、本年度は利用者に対して質問紙による定量調査と現地で半構造面接法にもとづく定性調査の両方を実施した。(実施時期2000年7月)調査結果は目下分析中である。 1.利用者基礎調査:質問紙による定量調査/留置き調査員回収法 回収数456/1,100(回収率41.5%) 2.利用者定量調査(本人および家族至):質問紙による定量調査/留め置き調査員回収法うち基礎調査回収数208/300(回収率69.3%)/本人票204/300(回収率68.0%)/家族票180/300(回収率60.0%)(うち本人+家族票178/300回収率59.3%) 3.福祉ワーカーズコレクティブ代表面接調査:計4団体4件。(家事支援単独型2+家事支援+デイサービス混合型2) 4.利用者定性調査:4団体の介護保険利用者(要介護度別)計12サンプルについて、利用者本人/家族/ケアマネージャー/ワーカーに面接。のべ54件。 5.環境)調査:4団体の所在地を対象に、以下の団体にも面接調査を実施した。(市町村自治体/広域連合/社会福祉協議会/福祉公社/社会福祉法人/医療法人/訪問看護ステーション/民間企業)計25件。
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Research Products
(1 results)