2000 Fiscal Year Annual Research Report
大都市における社会-空間構造と社会的ネットワークに関する研究
Project/Area Number |
12410052
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
松本 康 東京都立大学, 都市科学研究科, 教授 (80173920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹辺 宣彦 名古屋大学, 文学研究科, 助教授 (90212125)
玉野 和志 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00197568)
森岡 清志 東京都立大学, 人文学部, 教授 (50125358)
田渕 六郎 名古屋大学, 文学研究科, 講師 (20285076)
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Keywords | 都市度 / 社会的ネットワーク / 社会-空間構造 |
Research Abstract |
居住地の都市度が住民の社会的ネットワークに及ぼす効果について検証するために、名古屋都市圏から5地点を抽出して、郵送による質問紙調査を実施した。 調査地点を抽出するために、平成7年国勢調査(名古屋市学区別集計及び名古屋都市圏市区町村別集計)から人口学的・社会経済的属性を抜き出し、データファイルを作成、因子生態学的分析を施すとともに、社会地図を作製した。この結果にもとづき、研究目的に合致する調査地点として名古屋市昭和区、北区、日進市、多治見市、瑞浪市の5地点を選び、系統抽出法により住民サンプルを抽出、郵送による質問紙調査を実施した。 各調査地点の位置づけは、昭和区が都市度の高いホワイトカラー地域、北区は都市度の高い旧ブルーカラー地域、日進市は名古屋市郊外のホワイトカラー地域であり、以下、多治見市、瑞浪市の順に都市度が低く、ブルーカラー率が高くなる。したがって、個人属性を調整しても、居住地によって回答者の社会的ネットワークに系統的な違いがあれば、その原因を居住地の都市度に帰属することができる。なお、調査地点の状況を具体的に把握するために、現地で自治体が独自に集計した統計資料や若干の文書資料を収集した。 郵送調査は平成12年9月に実施し、配布数3000に対して有効1276票を回収した。現在、素データファイルをもとにデータ・クリーニング作業を開始したところであり、本格的な分析は来年度以降の課題である。
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