2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12410064
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
溝口 次夫 佛教大学, 社会学部, 教授 (20157522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
満田 久義 佛教大学, 社会学部, 教授 (60131306)
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Keywords | 自然科学 / 自然との共生 / 環境への意識 / 環境保護施設 / 環境先進国 / ライフスタイル / 人文科学 / ディープエコロジー |
Research Abstract |
本研究の目的は20世紀の自然科学の発展を振返り、その進め方、方向を見直し、21世紀以降の自然科学の進むべき道を考えることである。そのために自然との共生(ともいき)を図る自然科学の考え方を提言することを目標にしている。初年度はその予備的研究として持続的な社会を構築するための基礎となる資源、人口予測などについて、その現状を調査し、将来推定を行った。2年目の本年度は研究遂行のため、主な先進諸国および発展途上国が思考している環境保護のための自然科学のあり方を調査し、また、21世紀の主役である現在の学生の環境への意識、行動、ライフスタイルを調査した。 調査は次の項目について行った。 1.先進諸国および発展途上国の科学への依存の程度 2.各国の環境保護施設の現状と将来 3.各国学生の環境保護への認識と環境保護活動の実態 4.環境先進国とその他の国のライフスタイルの違い 5.人文科学(宗教、哲学など)が持続的社会構築に果す役割 6.環境保護と経済成長の現状と将来 7.21世紀以降の地球環境を保全するための科学のあり方 永久の社会構築のためには、これまでの自然科学の発展の方向には疑問があり、人文科学の考え方を基礎として自然科学を発展させることが必要である。持続可能な社会のための科学すなわち、環境保護を最優先した自然科学はディープエコロジーの考え方を導入することが必要である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 溝口次夫: "大気圏成分の計測法"計測と制御. Vol.4、No.4. 260-267 (2001)
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[Publications] 溝口次夫: "大気エアロゾルパッシブサンプラーの開発と実用化"京都大学環境衛生工学会. Vol.15、No.3. 7-11 (2001)
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[Publications] 溝口次夫: "永久の社会のための環境問題の認識と行動に関する研究"環境経済・政策学会. 9月. 80-81 (2001)
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[Publications] 溝口次夫: "持続的社会構築のための環境意識とその行動に関する研究"佛教大学総合研究所紀要. 9号(印刷中). (2002)
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[Publications] MITSUDA. H.: "New Rural Poverty : Digital Divide, Eco-Literacy and Ecotourism in Developing Countries"Proceeding of X IV European Rural Sociological Association. 51 (2001)
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[Publications] Okamoto, Y., H.Mitsuda: "Dealing with the Wildening Digital Divide in the Asia-Pacific Region"京都環境社会学国際会議論文集(CD版). (CDの為ページはなし). (2001)
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[Publications] 満田久義: "オランダ環境報告"佛教大学総合研究所紀要. 8号. 195-205 (2001)