2001 Fiscal Year Annual Research Report
小・中・高校生の学力低下の実態把握と改善方策に関する研究
Project/Area Number |
12410071
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
市川 伸一 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70134335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志水 宏吉 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40196514)
刈谷 剛彦 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60204658)
佐藤 学 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70135424)
耳塚 寛明 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (40143333)
南風原 朝和 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50156246)
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Keywords | 学力調査 / 基礎学力 / 授業外学習支援 / 学習改善 |
Research Abstract |
本研究は、わが国の小・中・高校生の学力の実態を時代的推移と国際比較の観点から明らかする(課題A)、彼らのたしかな学力を養成するための実践的方途を探求する(課題B)という2つの課題がある。本年度は、3年計画の中間年度であった。課題Aについては、1982年に国立教育研究所が実施した関東一円の小学1〜6年を対象とした国・算の学力調査と、1989年に大阪大学が実施した大阪府下の小5と中2を対象とした学力+生活学習調査という2つのサーベイを先行調査とする学力調査を、二種にわたって企画・実施した。現在分析を展開中であるが、「学力低下」の実態や「学力・意欲の階層分化」状況の進展についての興味深い知見が導き出されつつある。 また、課題Bについては、学力向上のための「授業外学習支援」ということに焦点をあてて、実践的な教育研究活動を行った。放課後の「学習相談室」では、4つの中学校と連携してケース・カンファレンスを行い、学力の実態と個に応じた指導方法の検討した。東京大学教育学部で夏季休業期間中に行った「学習ゼミナール」においては、約90名の中学2年生生徒を対象に通産6日間の実験的授業を行い、評価方法が学習方法に及ぼす影響や、学習方法を改善するための指導方法についての実証的な検討を行うことができた。
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