2000 Fiscal Year Annual Research Report
高校から職業へのトランジションの変容過程に関する研究-「自己責任」時代における進路決定の多様化と遅延のメカニズムの解明
Project/Area Number |
12410072
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
苅谷 剛彦 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60204658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅山 真次 東北学院大学, 経済学部, 助教授 (00202127)
谷本 雅之 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10197535)
石田 浩 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40272504)
粒来 香 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (10313355)
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Keywords | 高校教育 / 進路指導 / 労働市場 / フリーター / 自己責任 / トランジション / 進路選択 |
Research Abstract |
今年度は、歴史研究と現代の調査研究の二つについて、以下の研究を行った。 1)歴史研究においては、戦後の高校における進路指導の理念と実態の変遷を探るために、進路指導関連の雑誌論文の収集と分析、および、全国高等学校進路指導協議会の創設・運営に関ってきた研究者、教員および行政担当者などを対象にした聴き取り調査を行った。現時点では結論的な知見を述べるところには至っていないが、これらの聴き取り調査により、進路指導体制の制度化が全国協議会の動きなどと連動して進行したことが明らかとなった。 2)現代における高卒進路未定者の問題を明らかにするために、進路指導担当の高校教員への聴き取り調査を行ったほか、生徒対象の質問紙調査を実施した。実施時期が、卒業直前の時期であったため、まだこの調査の結果については出ていない。来年度において、これらのデータ分析を進める予定である。
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